そのホテルの…「お客様は殺し屋様」。最高のホテルには条件がある。「極上の食事」、「至高の癒やし」、「魅惑の娯楽」…そして、“最新の武器手配”、“安心の身元詐称”、“完璧な死体処理”――!? 死の境界線で 、決して『NOと告げない』二人のコンシェルジュ、生朗と沙羅が応える殺し屋達の願いとは――いざ、鮮烈のキリング・ホテル・ドラマ…開幕!
エピソード1
シスター・シスター
殺し屋専用のホテル、「ホテル・イン・ヒューマンズ」へ傷を負った一人の男が逃げ込んでくる。雇い主に裏切られ追われている殺し屋、シャオ。ホテルのコンシェルジュ生朗と沙羅は、シャオの生き別れの妹の捜索を依頼される。雇い主に唯一の肉親である妹を人質に取られたシャオは、妹が成人するまでの身の安全と引き換えに殺し屋となっていた。シャオに迫る追手を迎え撃つべく、生朗と沙羅はおもてなし<戦闘>の準備を始める。
エピソード2
ダイイング・サービス1
求めるのは完璧な殺し、それはさながら寸分の狂いもないオーケストラ。「ホテル・イン・ヒューマンズ」のVIP、変装を得意とする一流の殺し屋、加瀬。殺しの仕事を知らない妻あさみを欺くため偽の出張のアリバイ工作をサポートする生朗は、「妻だけは読めない。」と、唯一加瀬が敵わない相手があさみだと知らされる。ある日、加瀬は完璧なプランニングの殺しを完遂したはずが、不測の事態で重症を負ってしまう。
エピソード3
ダイイング・サービス2
完璧な変装が仇となり、重傷を負ってしまった加瀬。薄れ行く意識の中で、10年前の妻あさみと出会った頃の記憶を思い出す。加瀬の最後の依頼、それは自分が殺し屋であった証拠の抹消と、大切なあさみを組織の追っ手から守ることである。加瀬の葬儀の中、偶然にも事態に巻き込まれてしまったあさみを陰ながら守る沙羅。加瀬の最期の日の様子を尋ねるあさみに、生朗は一つの封筒を差し出す。
エピソード4
コープス・リバイバー
殺しの道具として育てられた少女、ニナ。与えられた任務は人気絶頂のアイドルグループ<ブレインストーミング>のセンター、るーちゃんの華々しいステージ上での死。その10日前、夜の「ホテル・イン・ヒューマンズ」のバーには、ニナと沙羅の姿があった。隣に座る沙羅に、付けていたイヤホンの片方を差し出すニナ。そのイヤホンから流れていたのは、ブレストのファンクラブ限定で先行配信されている新曲だった。
エピソード5
リメンバー・ミー
「ホテル・イン・ヒューマンズ」に生朗がやってきてから一年が過ぎようとしていたある日、白紙の招待状を持った若いカップル、伊織と梨果がホテルを訪れる。そんな二人に、いつも通り武器を預かろうとする生朗。しかし沙羅は、二人は「表のお客様」だと制止する。6年前の交通事故以来、それ以前の記憶がないという伊織は、差出人不明の招待状に記憶を取り戻すきっかけを求めて梨果と共にホテルを訪ねたのだった。
小林裕介
白浜灯奈乃
アミノテツロ
米村正二