松本清張の殺人行おくのほそ道
アメリカ留学から帰省した若い女性の周辺に次々と起こる奇怪な殺人事件。その事件が奇妙に芭蕉の「奥の細道」と関係している。ニューヨークのテキスタイル専門学校に在学中の芦名麻佐子 (竹下景子) は、男友だちの日系三世・五郎 (鹿賀丈史) を連れて久しぶりに帰国。大学の講師をしている父・信雄 (菅原謙次) と、銀座でブティックを経営している母・隆子 (八千草薫) の表情にかげりがあるのが気がかりだ。