少子高齢化社会と働かない若者増加の対策案として成立した、独身の社会人とニートを結婚させる法律、通称『ニート保護法』。 世間から取り残された人々を“結婚”で救おうという実験的な法案の施行に先立ち、国家公務員を被験者に試験的実施が水面下で始まる。 その被験者第一号に任命されたのは、厚生労働省に勤務する秋保心(瀬戸利樹)。結婚願望はゼロだが出世のための任務と割り切り、上司や同僚に盛大に送り出されて救出相手のニート女性が住む家へと向かう。 着くとそこにはなぜか警察官が!?郵便物を溜めたまま屋内で住人が倒れていたため、近所の人が死んでいると勘違いして通報してしまったらしい。その人騒がせな住人こそが、心が結婚を命じられたニート側の被験者第一号、沢本陽茉梨(久間田琳加)だった。
秋保心(瀬戸利樹)と陽茉梨(久間田琳加)は、沢本家で一緒に暮らし始める。 陽茉梨には慣れ親しんだ家だが老朽化が進んでおり、心は修繕のため陽茉梨を連れてホームセンターへと出かける。ずっと引きこもっていた陽茉梨にとって、実はこれがホームセンターデビュー!普通のことにも緊張したり喜んだりする陽茉梨に、心の気持ちは自然と和んでいく。 そして二人はお揃いの湯飲みを購入。修繕作業の合間に陽茉梨が淹れるお茶を飲みながら、心にふと「結婚した」という実感が湧いてくるのだった。 翌日、沢本家に珍客が現れる。家出少年の梅村拓海(松浦理仁)だ。物怖じしない拓海は、心と陽茉梨を見て感じたままを口にするが、その一言に心は密かに傷つく。そんな拓海に誘われ、陽茉梨は拓海の父、広樹(喜矢武豊)とともに遊園地に出かけるが…。
秋保心(瀬戸利樹)の同僚・山田航平(柾木玲弥)と、上司で元カノの吉浦和歌(佐藤晴美)が突然、家に押しかけてきた翌日、心は職場で和歌から、陽茉梨(久間田琳加)のことが好きなのかと不機嫌に問い詰められる。 さらに和歌は、心が留守中の沢本家を再び訪問。陽茉梨(久間田琳加)に、かつて心と付き合っていたことを告げ、「別れてほしい」と離婚届を差し出す…!陽茉梨は困惑しながらも和歌の話に耳を傾ける。 その結果、事態は和歌が予想もしなかった方向へと展開。その夜、陽茉梨は「また一人になるかもしれない」との決意を胸に、初めて見せる険しい表情で心に決断を迫る! 新婚家庭の混乱はさらに続き、今度は心の弟、翔(水沢林太郎)が突然、泊まりにやってくる。実は家族に苦手意識を持っている心は、結婚の報告を一切していなかったのだ!?
心(瀬戸利樹)の父母、圭(神保悟志)と椿(高橋ひとみ)の突然の来訪で、学校にも行かず実家を飛び出してきたことが発覚した弟の翔(水沢林太郎)は、陽茉梨(久間田琳加)を人質に心の部屋に立てこもる。心は翔の反抗的な態度に怒り心頭。その原因を両親に問いただす。 ところが、逆に陽茉梨との結婚について問い詰められることになり…。“人質”の陽茉梨が、翔から「お義姉さん」と呼ばれ、ちょっと嬉しい気分でいるとも知らず、久しぶりに両親に対峙した心は、「家族」が苦手で「一生結婚しない」と決めていたかつての感覚を思い出してしまう。 小言ばかりの母と会話のない父という家庭に育った心には、家族団らんの記憶がなかったのだ…。やがて、秋保家が抱える問題からずっと逃げてきた自分に気づいた心は、陽茉梨にある頼み事をする。
危機一髪、交通事故から陽茉梨(久間田琳加)を救った心(瀬戸利樹)は、自分がケガしていることにも気づかず、腰が抜けてしまった陽茉梨をおぶって家に帰る。 陽茉梨が今ここに存在している実感を確かめたい心は、帰宅後に陽茉梨を優しく抱きしめる。ところが、なぜかこの日以来、二人の間にはギクシャクした空気が漂ってしまう!? そんな中、一緒に暮らし始めた弟の翔(水沢林太郎)の誕生日がやってくる。料理も部屋の飾り付けも、すべて手作りのアットホームなパーティには、近所の梅村父子や翔の同級生の林百果(豊島心桜)も参加。 陽茉梨と心は相変わらずぎこちないものの、なごやかな時間が過ぎていく。その晩、翔はある決断を心に告げる…。一方、陽茉梨は拓海(松浦理仁)から仲直りのおまじないを教わり、心に対してさっそく実行してみるが…。
沢本家に陽茉梨(久間田琳加)の中学時代の同級生で、大学進学を機に地元を離れていた三ツ木誠(綱啓永)がやってくる。初めて会う陽茉梨の友達が男であったことに、動揺を隠せない心(瀬戸利樹)。 さらに、三ツ木が陽茉梨や沢本家のことを自分以上によく理解していると知り、心はこれまでにない焦りを感じる。しかし、心はそんな三ツ木を遠ざけるのではなく、陽茉梨と自分の結婚の経緯を全て明かし、意外な提案を持ちかける…。 翌日、陽茉梨は三ツ木に誘われ二人きりで出かけることに。心はもちろん、快く三ツ木との外出を許したのだが、本心では陽茉梨のことが気が気でならず、まるで仕事が手につかない。一方、思い出の場所に陽茉梨を連れて行った三ツ木は、地元に戻ってきた本当の理由を陽茉梨に打ち明けると、陽茉梨を抱きしめる…!?