1990年2月、神戸市北区オリゴン村。児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、園山夫妻に養子として迎えられる。しかしそれはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながらオリゴン村に溶け込んでいく。一体何のために二人で一人の人間を演じているのか。そこには大きな秘密と恐るべき目的があった。
エピソード1
ミギとダリ
児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、園山夫妻に養子として迎えられる。しかしそれはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。 二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながら、園山夫妻を取り込もうと画策する。結果は上出来、一日で園山夫妻の懐に入り込んだ二人は、部屋のテントの中で不敵な笑みを浮かべるのだった。
エピソード2
ウェルカムパーティー
すっかり園山家の一員として受け入れられたミギとダリ。 まるで本物の親子のように振る舞う二人だが、しかしパパとママがどこかよそよそしい態度を取っていることに気が付く。園山夫妻が何か隠し事をしているのではと怪しんだ二人は、こっそりと家の中の探索を開始すると、夫妻の思わぬ秘密を発見してしまう。 騙されていたのかと愕然とする二人。だがこのままでは終われないと、二人は園山夫妻へ反撃するべくある作戦を決行する。
エピソード3
ともだちをつくろう
母の死の真相を知るために、ミギとダリはいよいよ本格的に動き始める。手掛かりとなるのは、幼い頃に母と一緒に暮らしていたときの部屋の記憶である、薄暗いベッドの下とミジンコ模様の壁紙。その部屋を探し出す方法として、友達として家に呼んでもらう方法を思いつく二人。友達作りのために早速ボーイスカウトに参加するも、ボーイスカウトのメンバーからは友達になるためのある条件を突きつけられる。
エピソード4
おりこうさんになろう
家政婦のみっちゃんから、一条家にミジンコ模様の部屋があったことを教えてもらうミギとダリ。一条家の息子である瑛二と仲良くなるために、二人は学校へ通い始める。しかし瑛二と近づくためにはテストでいい点数を取り、優秀なクラスへ入る必要があった。なんとか成績を上げるために勉強を開始する二人だったが、なんとミギは図書室でとある女子生徒に一目惚れをしてしまう。
エピソード5
ミジンコの歌
テストで一位を取ったことで、疑惑の一条家に招待された園山一家。チャンスとばかりに一条家をくまなく探索するダリ。しかし瑛二の策略にはまり、ミギが捕らわれの身となってしまう。監禁部屋に閉じ込められ、乳飲み子教育を強いられるミギ。しかしこの監禁部屋にはとある真実が隠されていた……。 一方ダリは家政婦のみっちゃんと偶然再会する。ダリはみっちゃんとともに一条家の秘密を探ることにする。
エピソード6
誰が親鳥殺したの?
引き続き一条家の探索を続けるダリ。ミギは乳飲み子を完璧に演じることで、一条家の秘密を引き出そうとする。見事五歳児になりきることに成功したミギだったが、唐突に矯正プログラムは終了し、次の日には園山家に帰ることになってしまう。 このままでは一条家の捜索を続けることはできなくなると焦る二人。だが諦めはしない。まだ今晩やれることはあるはず。二人は考えた末に、一条家の心情を揺さぶるある作戦を思い付く。
堀江瞬
村瀬歩
浅沼晋太郎
武内駿輔
河西健吾
まんきゅう