カリスマ的なリーダー、サンティアゴ・ベルナベウの下、改革を推し進めたレアル・マドリードは黄金期を迎える。チャンピオンズリーグの前身である欧州最高峰の大会で、栄光の５連覇を達成したのだ。時を経て、新しい世代は５年で４度の欧州制覇を成し遂げ、最も重要な10度目の優勝も果たす。

チャンピオンズリーグで偉大な功績を残しているレアル･マドリードは、世界中で知られる名門クラブだ。1950年代、世界を代表するプレーヤーのアルフレッド･ディ･ステファノは、華麗なパスやゴールなど数々の優れたプレーでレアルの選手たちを率いる存在となった。当時を知る人々がディ･ステファノについて語り、３度目と11度目の欧州制覇を成し遂げた大会を比較し、振り返る。

レアル・マドリードの選手のDNAには、成功の記憶と不屈の精神が宿り、世代を超えて受け継がれてきた。サッカー界をリードする現役選手やＯＢが、クラブの一員であることの意味を考える。ロッカールームでの思い出や、対戦相手に打ち勝つため心構えなど、逸話も語られる。

アマンシオ・アマロが監督を務めたレアル・マドリードのユースチームには、やがてプロとして飛躍する５人の選手がいた。彼らはキンタ・デル・ブイトレと呼ばれ、その度胸やガッツ、競争心によって歴史に名を残すこととなった。それから40年後の今、５人が一堂に会し当時を振り返る。

レアル･マドリードのヨーロピアンカップ優勝は６回で止まっていた。チーム全員をスペイン人選手でそろえて優勝を成し遂げてから32年、優勝カップを手にすることはなかったが、1998年に復活の時を迎える。レアルの歴史を見事に変えてみせた当時の選手たちが、快挙達成の裏側を語る。

第５回ヨーロピアンカップの決勝戦は、大会史上最高の試合と言われている。プスカシュが４ゴールを挙げて歴史に名を刻み、レアル・マドリードは見事に優勝。伝説の礎を築く。現在は、クラブやサッカーを愛するファンと共に、新しいスタジアム、新しい挑戦を見据えている。