ロマンスは計測不能～数字女ケ・スクチャ～

とあるゲーム会社の開発チームに集められた社員たち。そこにやってきたのは何事も数値化して分析・判断する超合理的な性格ケ・スクチャだった。今まで成果を出せてなかったチームの成績に貢献するため赴任してきたが、社員たちはスクチャの1分1秒の細かい発言や融通の利かなさに動揺する。一方、スクチャの親友であるアンナはオーディションに通い続ける役者の卵。同じ仲間であるジヘから紹介してもらった劇団のオーディションに落ちてみんなで慰めていたところ、スクチャの元にある人物から連絡がくる・・・。

スクチャのオフィスに差出人不明の男性から花束が贈られてくる。心当たりがないか思い出すスクチャは妄想を膨らませパク代理に暴言を吐いて社内を凍らせる・・・。退勤後、週課であるジムに通うスクチャは口下手なトレーナーのジェイからお茶に誘われるが、会員継続の営業だと思い込み適当にあしらってしまう。そんな中、いつもの居酒屋に集まったスクチャたちは、花束の相談しながら飲みすぎてしまい帰宅途中、スクチャの元に元彼のジュチョルが現れる・・・。

毎朝完璧な時間と距離を測りながら出勤中のスクチャだったが、ジュチョルのことがちらつき予想外の事故が起こる。そこに手を差し伸べてくれたのは、ジヘの弟であり自身も弟のようにかわいがっていたヘジュンだった。ニューヨーク最高峰の事務所で国際弁護士をしていたヘジュンは担当していた案件の成功後、子どもの人権を救う仕事に就くため韓国に帰国していた。仕事後、スクチャとヘジュンは子供のように戯れるがその様子を誰かが見ており・・・。

同級生とのランチ会に行ったスクチャだったが、夫や子供、お金についてのマウントバトルにいつか自分もこうなるのかと呆れていたところそれぞれの悩みや本心を語り始める。その帰り、ジュチョルが後をついてきて過去の思い出を語りながら復縁を求めてきたが、スクチャは心を痛めながらも突き放す。ジュチョルとの思い出にふけていたところへジュンが訪ねてくる。スクチャは過去の傷から人と壁を作って数字を信じるほうが楽だと考えていたのだが・・・。

子ども権利センターに初出勤したヘジュンは外見も中身もスマートな対応で一気に女性社員から憧れの的になる。一方スクチャの会社では、役員たちが開発チームの様子を伺いにくる。中でもスクチャの同期であり会長の一人息子である専務マンソクの横暴な振る舞いにチームのメンバーを困惑させる。悔しい思いをしたスクチャたちは、会食の席でとある作戦にでる。スクチャは完璧な黄金比率で役員たちにお酒をどんどん進めていたが事態は思わぬ方向に・・・。

いつもの居酒屋でスクチャの誕生日とヘジュンの帰国を祝うジヘたち。スクチャに密かに思いを寄せるオーナーのスファンはヘジュンの登場をよく思わない。さらにジェイまで登場しスクチャをめぐり男同士のバトルが繰り広げられる・・・。そんな中、アンナはスクチャが“35”という数字が嫌いな理由をジヘに尋ねると過去に弟が行方不明になった悲しい理由が明らかになる。一方、酔ったヘジュンをつれて帰るスクチャだったが、魔の35歩目がなかなか踏み出せないでいるとヘジュンが今まで秘めていた気持ちを告白する・・・。