小さな頃から心臓病で入院する逞 (たくま) と、その主治医の娘・繭 (まゆ)。幼い頃、逞は繭に「大人になったら僕のお嫁さんになって下さい」とプロポーズ。「20歳になったら絶対よ!」そう応えた繭との未来を信じて疑わなかった。自分が【20歳まで生きられない】と知るまでは―。迫りくるタイムリミットに悩み苦しみ、数々の困難を切り抜けながら必死に運命に抗おうとする高校生2人の、切なくも美しすぎるヒューマンラブストーリー。
エピソード1
第1話
18歳の垣野内逞 (野村周平) は、写真館に来ていた。カメラを向ける店主に写真の用途を聞かれるが「何となく」と応え、満面の笑みでピースサインを出した―。時は遡り、逞が8歳の頃。病院に入院している逞のそばにはいつも、同じ年の女の子・繭 (桜井日奈子) がいた。ある日、病室を抜け出して訪れた夜の公園で、逞と繭は夜空を仰ぎながら結婚の約束を交わす。自分たちには未来があると信じて、疑わずに…。
エピソード2
第2話
律 (佐藤寛太) の提案で、ギクシャクするくらいなら友達として仲良くするという道を選んだ逞 (野村周平) と繭 (桜井日奈子)。二人は律や結子 (矢作穂香) らと楽しい日々を過ごしつつも、“友達”という関係に複雑な思いを感じ始めていた。そんな二人の微妙な関係を崩そうとする生徒会長・昂 (宮沢氷魚) は、繭を“姫”と呼び、なんとか自分の方を振り向かせようと画策。昂と律の父親は、実は逞と同じ病気で亡くなっており、昂は、繭に自分と同じツライ経験をさせたくないという思いも抱えていたのだった。
エピソード3
第3話
病院で再会した逞 (野村周平) と照 (馬場ふみか)。同じ病気と闘う二人の姿になにか通じ合うものを感じた繭 (桜井日奈子) は、のけものにされたようで悲しい気持ちになる。さらに、二人きりの病室で、照が逞にキスをねだる場面を目撃し、思わず逃げ出してしまう。翌日、逞は繭に話しかけるものの、冷たい態度を取られてギクシャク。そんな状況にもかかわらず、二人は美術の授業でペアになってしまう。お互いをモデルにデッサンすることになるが、気まずさからイライラして言い合いになってしまい、教師は居残りを命じる。
エピソード4
第4話
自分の気持ちにケリをつけると決めた繭 (桜井日奈子) は「来なければ諦める」と言い、逞 (野村周平) を呼び出す。二十歳までしか生きられないという命のタイムリミットを抱えている逞は、繭を悲しませたくないと、気持ちを押し殺してきたが、律 (佐藤寛太) から「お前と離れているよりは一緒の方が幸せなんじゃねえの」と言われ、目が覚める。その言葉に背中を押され、自分の気持ちに正直になると決めた逞は、自分を思ってくれる照 (馬場ふみか) との関係にケジメをつけるため病院へ向かう。
エピソード5
第5話
主治医の穣 (生瀬勝久) から心臓移植の話を聞き、希望が湧いてきた逞 (野村周平) に、律 (佐藤寛太) から電話がかかってくる。ドライブデートに出かけた昂 (宮沢氷魚) と繭 (桜井日奈子) が事故に遭ったという。慌てて病院に向かった逞だが、なかなか繭の姿を見つけられない。白い布がかけられたストレッチャーのそばに繭のカバンを見つけた逞は、絶望感に苛まれ、“なんであのとき行くなって言わなかったんだろう”と、ぼうぜんと立ち尽くす…。その時、逞の前に繭が現れ、逞は思わず繭を抱きしめる。しかし、その様子を昂が見ていた…。
エピソード6
第6話
ある夜、小さな棚を運んだ逞 (野村周平) は、その程度の行動で息苦しくなってしまった自分にがく然とする。穣 (生瀬勝久) から「前は普通にできたことをやろうとすると、息が苦しいということがあるかもしれない。そのときは極力安静に」と注意を受けたことを思い出す。逞が、体調に異変を感じている中、繭 (桜井日奈子) からは「助けて」と連絡が…!
野村周平
桜井日奈子
宮沢氷魚
佐藤寛太
馬場ふみか
松井愛莉
矢作穂香
岐洲匠
福本莉子
真飛聖
児嶋一哉