先天的な障害により、10歳児程度の知能までしか発達しなかった31歳の青年･大竹輝明 (草彅剛)。輝明は相手とのコミュニケーションを図ることが苦手で、仕事に就いても長続きしない。そんな時、幼なじみで獣医の都古 (香里奈) から、彼女の勤務する動物園で飼育係として働くことを勧められる。

輝明 (草彅剛) は動物園の飼育係として勤め、試用期限の二週間を迎えようとしていた。当初は無理をさせてでも仕事を続けさせようとしていた里江 (長山藍子) だったが、対人関係のストレスから体調を崩した輝明を見て、動物園を辞めさせようとする。ところが、輝明は意外な行動に出る。

輝明 (草彅剛) は動物園の飼育係として正式に採用された。しかし、甥の幸太郎 (須賀健太) が遠足でやってきた日、児童たちの前で動物の解説をしようとするが、失敗してしまう。ある日、幸太郎は「約束は、守らないといけません」と言いながら、にんじんを切る輝明を見て、お金をねだることを思いつく。そして、このことを誰にも言わないよう輝明に約束をさせるが…。

初めてのお給料をもらった輝明 (草彅剛) は、60万円のロードバイクを買うために毎月5万円を積み立てることにした。一方、都古 (香里奈) は、河原 (葛山信吾) との関係に戸惑いを感じて別れを口にしたが、本気にしない河原にイライラや寂しさは募るばかり。河原からドライブに誘われた休日に輝明と海を見に行ったり、千晶 (MEGUMI) と合コンに出かけたりと、裏腹なことをしてしまう。

都古 (香里奈) は動物園を辞め、河原 (葛山信吾) と結婚することを決めたが、心配なのは自分が抜けた後の輝明 (草彅剛) のこと。里江 (長山藍子) は、都古が結婚することの意味を輝明に丁寧に説明する。結婚パーティ当日を迎え、輝明は友人代表で花束を渡す役を任せられるが…。

古賀 (小日向文世) は自分にも自閉症の息子がいることを都古 (香里奈) に初めて打ち明けた。輝明 (草彅剛) は都古の新居を訪ねるが、くつろぐことができない。そんな輝明に都古は結婚の意味を説明する。しかし、都古の新居から帰ってきた時から輝明の行動に異変が起こる。誰も気にとめない中、古賀だけがその変化に気づいていた。