土手を歩く喪服姿の男女。自主映画団体「リバーサイドシアター」に入ってまだ日が浅い長浦恵太は、目の前の風景を眺めながら、故人と初めて会った日のことを思い浮かべていた。思うのは出会いのこと、映画のこと、これからのこと、そして、別れるということ。