92歳の現役漁師で詩人の浜下福蔵さん。ニシン漁で栄えた礼文島・鮑古丹(あわびこたん)で生まれ育ち、中学校を卒業後父の跡を追い漁師になった。あの日から70年あまり、「漁師日記」の執筆をつづけ、日々の天気や漁の結果などの記録から、日々感じた思いを筆にのせ「詩」で表してきた。花々が咲き乱れる浜、コンブ漁の夏、そして仲間たちが帰る漁の終わりまで、礼文島の季節の中でたくましく生きる孤高の老漁師を見つめる。[NARR](C)NHK/東京ビデオセンター