代わり映えのない生活を送っていた中嶋陽子は、日ごとに進行していく『夢』を見続けていた。不安を募らせる陽子の前に金色の髪を持つ『ケイキ』と名乗る青年が現れる。探していたと云われ、さらに困惑してしまう陽子。一方的に連れ出されて二人が向かった先は屋上。そこには巨大な鳥が陽子を待ち受けていた…。
光の渦を抜けてきた陽子。自分はどこにきたのか、そんな不安を抱く陽子のもとに新たな妖魔が現れた。ケイキたちとはぐれ気を失っていた陽子が再び目を覚ますと、今までに自分が見たことのない海を目にする。ぼう然とそれを眺めた後、『ケイキ』という名を頼りに歩き続ける陽子。一つの集落を見つけ安心する陽子だが…。
陽子たちが乗せられた馬車に、黒い妖魔の群れが襲いかかった。陽子の身体に取りついた賓満の力が発動し、陽子、杉本、浅野の三人は何とかその場を切り抜けることができた。当てもなく森の中を歩きまわる陽子たちは、やがて一軒の家を見つける。その家の部屋の中で陽子たちは食べるものや着るものを探すが…。
達姐について行った陽子たちは、ようやく達姐の母親が営む宿屋にやってきた。しかし、母親のところに話をしに行った達姐は、なかなか戻ってこない。陽子が店の奥へと入っていくと、達姐と母親の会話が聞こえてきた。愕然とする陽子。達姐は陽子たちに仕事を紹介するのではなく、宿に売り飛ばそうとしていたのだ…。
森の中で出会った金色の髪の女性から自分がこの世界のために必要だと言われた杉本は、陽子や浅野と別れて別行動をとることにする。空腹に耐えきれなくなる浅野を見かねた陽子は人から食料を奪おうと決意する。通りかかった人影の前に飛び出した陽子だが、そこにいたのは芝居を観た時に出会った旅芸人の親子だった…。
剣を振るう杉本は、陽子と互角に渡り合う。とうとう陽子は傷つき、気を失う。気づくと、陽子は見知らぬ家に寝かされていた。そこに現れたのは、言葉を喋るねずみ。ねずみは「楽俊」と名乗り、自分を「半獣」だと告げる。そして陽子のかたくなな心に踏み入ることなく、楽俊は傷ついた陽子の世話をしてくれるが…。
子安武人
Keiki
久川綾
Youko
桑島法子
Shoukei
若林直美
声の出演
石津彩
Yuka