少しの間だけ一緒に奇妙な時間を過ごすことになった青年と幽霊の女の子の物語
エピソード1
名無しの幽子
弘幸が久しぶりに家に帰ると知らない女の子がいた。しかもその子は幽霊らしい。幽霊を見慣れている弘幸は特に動じることもなかったが、弘幸を知っていそうな口ぶりが気になった。弘幸は名前を忘れたというその子を幽子と名づけ、探し物を手伝うことに。