君のことだけ見ていたい

高校3年生の咲良 (倉悠貴) と佑真 (水沢林太郎)。小学校、中学校、高校と、二人はいつも一緒だった。かけがえのない親友同士、のはずだったが…。高校最後の夏、進学か就職かそれとも…? 進路を決めなければならない季節を迎えていた。そんな中、咲良は佑真にずっと言えない「気持ち」を抱えていた。夏の太陽と最後の夏休みという時間が咲良の何かを突き動かす。「どか～んと最後になんかやりてぇな」と浮かれている佑真に、咲良は突然…キスをした…!

咲良 (倉悠貴) からキスをされた佑真 (水沢林太郎) は混乱していた。あのキスは何だったのか、思い切って咲良に確認する佑真。咲良は佑真の慌てた様子から、本当の気持ちを伝えられず「あれは冗談だった」とはぐらかしてしまう。ホッとする佑真の姿に切ない気持ちになる咲良。咲良の受験勉強を手伝ってやると、咲良と一緒に勉強を始める佑真。無邪気な佑真の姿に心が締め付けられる咲良。咲良は佑真に自分の本心を告げる決意をする…。

再び咲良 (倉悠貴) から「好き」と言われた佑真 (水沢林太郎)。佑真も徐々に咲良のことを意識し始めていた。そんなある日、友達のノリオ (櫻井健人) と吉村 (石川瑠華) を誘って4人でキャンプに行くことに。そこで石野先生 (じろう) と中山先生 (片山友希) とばったり出会う。夏の夜といえば「怪談」ということでみんなで百物語をすることに。参加者が順番に怖い話をしてゆき、百話語り終えたらもののけが現れるという怪談会だ。それぞれ個性的な怪談話を披露して時間も過ぎ、丑三つ時になっていく。そしてやがて最後の100話目になった。順番は佑真。佑真はある話を語り始める…。

両想いになった咲良 (倉悠貴) と佑真 (水沢林太郎)。といっても何かが変わるわけでもなく、いつもと同じ毎日を過ごしていた。そんな中、吉村 (石川瑠華) に付きまとってボディガード気取りのノリオ (櫻井健人) を発見する。吉村に知らない男がぶつかってきて危険な目にあったというのだ。絶対に男はわざとぶつかってきた、という吉村。その話を聞いた帰り道、咲良と佑真は夜道を歩いていた。そこに前から見知らぬ男が歩いて来て咲良めがけてぶつかってきた! 助けようとする佑真の手をすり抜け倒れ込む咲良…! そして佑真は…!