君は放課後、宙を飛ぶ

黒岩第三高校・天文部の丹羽遼子、高崎まりえ、粕谷夕妃、寺西杏奈、宇堂聡美は部室にたむろする日々。観測会が迫る中、顧問・柿沼翔一郎は八ヶ岳での開催を提案。学校の屋上で済ませようと企む部員たちだったが、舎利弗凜によると屋上は何者かによって突然封鎖されたという。用務員・興侶守から鍵を拝借した天文部員たちは屋上に乗り込み、そこで不時着した一体のUFOを発見する。そして翌日、転校生・葉山リゲルが現れ・・・・・・。

二日目放課後・・・・・・転校生・葉山が左腕に包帯をし、そこに緑色の液体が付着していたことを不審に思った高崎は、そのことを丹羽と寺西に伝える。天文部に入部を希望する葉山は、顧問の柿沼と共に部室（ぶしつ）を訪れるが、彼の言動はどこか浮世離れしている。UFOを撮影しようと考えた部員たちは、再び屋上にやってくるが、昨日あったUFOは跡形もなく消えていて・・・・・・。

三日目放課後・・・・・・部員たちは、葉山が宇宙人では？彼は消えたUFOにも関係があるのでは？と疑い始める。UFOを最後に見たのは宇堂と舎利弗だが、その時に興侶にも見られていた。UFOを動かしたのは興梠の可能性も？と推理する面々。一方、下校途中の粕谷は、葉山の素性を暴くために後をつけるが、その姿を見失う。

四日目放課後・・・・・・宇堂は、屋上で撮影したUFOの写真を並べて悦に入っている。突然、部室にやってきた柿沼を止めながら、慌てて写真を隠す部員たち。部員たちの挙動を怪しむ柿沼だが、今度は教育実習の早乙女永恋から一本の電話が。体育倉庫でUFOを発見したという。部員たちは柿沼を何とかごまかしながら、体育倉庫へと向かった。

四日目放課後・・・・・・UFOを屋上から体育倉庫に運んだのは誰なのか？謎は深まるばかり。天文部部室では、丹羽、高崎、宇堂、舎利弗がUFOのふたを開けてみようと試みる。そこに興侶が現れ「それはUFOだろう。自分はUFOマニアなので、どうか仲間に入れて欲しい」と言い出し、部員たちを困らせる。

五日目放課後・・・・・・年に数回、気が向いた時だけ開催される天体観測会の準備を進める部員たち。屋上には柿沼に加え、早乙女と興侶の姿もあった。粕谷は葉山を誘い、外へ買い物に行くことに。財布を忘れた葉山は、天文部部室に取りに戻るが、そこで布におおわれたUFOを見つける。