奈良・興福寺の阿修羅像は、その愁いを含んだ美しい表情と6本の手のしなやかな姿で人気のある仏像です。阿修羅像を含めて八部衆像は、脱活乾漆(だっかつかんしつ)という技法で作られました。脱活乾漆の技法の紹介や興福寺薪能(たきぎのう)を織りまぜながら、劇団「夢の遊眠社」主宰の野田秀樹さんが興福寺を訪れ、天平彫刻の美とその表情の根源を探ります。[ARTI](C)NHK