山田と倉橋は同じ産業省の官舎に住んでいます。ある日、山田は上司である岡村局長のお供で北海道へ。岡村は若くして局長になり、将来の次官候補とも言われるやり手です。その岡村が宴席の途中にかかってきた電話にうろたえ、山田に帰京の便の手配を命じます。課長補佐の倉橋が警視庁に呼び出されたからです。数日後、倉橋は謎の死を遂げます。しかし、倉橋の妻は悲しむ様子もなく、明るく生活を始め、しかも羽振りがよくなり…。[FICT](C)NHK