観光客は年間2300万、今なお人々をひきつけるパリ。海外から数多くの才能を受けいれ、多様な文化を力に芸術の都として名をはせてきた。石畳を走ると、伝統に革新的なアイデアを持ち込んだ数々の建築物が歴史のドラマを感じさせる。ドライバーも移住者が多く、さまざまな物語がある。だが伝統と革新が綱引きする街は今揺れている。近年はテロ、ノートル・ダム大聖堂の火災など不幸な事件もあった。パリの光と影が浮かび上がる。[TRAV](C)NHK
古くからナイル川の交通の要衝として繁栄しイスラム文化、経済の中心であるカイロ。ナイルを渡ればギザのピラミットも見えてくる。東京23区とほぼ同じ広さの街におよそ1000万人が暮らす。人々でごった返す道路は荷運びの自転車、5人も乗ったオートバイなどであふれる。渋滞でイライラしそうな車内で乗客を楽しませるのもドライバーの重要な仕事なのだとか。そのせいか皆おしゃべり好き?歴史ある街の今と出会う旅が始まる。[TRAV](C)NHK
日本有数のターミナル駅・大宮。西側は開発が急速に進む。タワーマンションや建設中の高層ビルを見上げる。一方東口へ降りると一転、どこか懐かしい食堂や居酒屋に囲まれたロータリー。行き交うバスや自転車、昭和にタイムスリップしたかのような光景だ。さらに数キロ車を走らせれば、「荒川」を中心とした水辺や「見沼たんぼ」など広大な田園がのどかで美しい。ドライバーと共に昭和と令和を行き来する想像力のドライブが始まる。[TRAV](C)NHK
あなたにとっての東京って何ですか? 原点となる風景は? 東京タワーにスカイツリー、昭和と平成のランドマークの狭間に、令和の人々の街の息づかいを感じる想像力のドライブ。銀座、両国、青山、日本橋、日暮里…、個性的な街の表情。それぞれの人生の記憶を風景に重ねて、時代の風を感じながらタクシーは走る。2021年早春、コロナに翻弄されながらも、今を精いっぱい生きようとするドライバーたちとの、柔らかな旅の記録。[TRAV](C)NHK
7年ぶりのベルリン。新たな日常へと踏み出したかに見える街の空気のリアルは?複雑な歴史を宿す町並みをドライバーに導かれ走る。冷戦時代の象徴ベルリンの壁も、欧州の地で新たな戦火が生まれた今複雑な意味を帯びて見えてくる。夜はクラブカルチャーのディープな世界にも遭遇、パンクな人々のアートな感性に圧倒される。切実な現実、激しい変化の中で自分の生き方の流儀を見つけ出す人生の達人たちの素顔をかいま見るドライブ。[TRAV](C)NHK
5年ぶりに再訪したローマ。バカンスが終わりへと近づく8月、観光客で賑わいを取り戻した街は、歴史遺産を訪ね歩く異邦人と歓待する人々で、新鮮な輝きに満ちていた。華やかな街の空気だが、少し目を凝らすと別の景色が。優雅な観光客を尻目にわずかな休暇と引き換えに働く地元の人々。失業、格差…、「永遠の都」も問題を抱え揺れている。明るく日々逞しく生きる人々の素顔は?2022年夏、ローマっ子の本音に触れるドライブ。[TRAV](C)NHK