宝暦10年。徳川家治が徳川幕府10代将軍となったころ――謎の怪人物・毘沙道人が、老中・秋元但馬守に対し、大胆にも家治の娘・継姫を差し出せと要求してきた。老中はこの件をすぐさま香炷殿に相談。香炷殿は姫を守るべく、ある人物を呼び寄せる。継姫を狙う毘沙道人、そして千里ノ眼道士。彼らの前に現れた鬼堂誠之介とは?[人情](C)東映
尾張藩江戸屋敷から帰参しようとしていた3人の武士が不気味な洪乱道士に敗れた。家老の大住内膳は先ほど出発したはずの者たちが戻ってきたことに驚く。それは洪乱道士が送り込んだ亡霊であり、彼らは家老の死が迫っていることを告げた。怯える大住内膳。毘沙道人の目的は大住内膳を利用し、尾張大納言に近づくことだった。(C)東映
尾張藩江戸屋敷をめぐる怪しい動きを察知した大目付は隠し目付たちに屋敷を監視させていた。しかし夢幻道士によって妖術をかけられた彼らは、意のままに操られてしまう。そして同じく隠し目付だった覚禅も捕らわれの身に。誠之介は覚禅を助けるため、屋敷の中へと潜入するが、夢幻道士の妖術で夢幻奈落へと迷い込んだ……!(C)東映
覚禅は引き続き、尾張藩江戸屋敷の周辺を監視していたが、どうやら家老・大住内膳はすでに尾張へと旅立ったらしい。そこで覚禅と誠之介は、これを追って出発する。さらに、ふたりにとって頼もしい味方が現れた。香炷殿が送り込んだという伊賀の忍者・百地八双だ。八双は、襲撃してきた虚無僧姿の妖術師を見事に倒すが……。(C)東映
毘沙道人は小田原城へ侵入。妖術を使って城主・大久保弾正を脅し、彼が秘密にしていた風摩屋敷の秘密を聞き出した。そのころ誠之介は大道芸人の姉弟が見せる術に驚嘆していたが、姉弟は毘沙道人の配下・羽花仙女と闇童子だった。妖法「羽花登仙の術」によって眠らされ、棺桶に入れられてしまった誠之介に最期のときが迫る!(C)東映
覚禅は小田原城での異変の件を書状に記し、早飛脚に託して大目付・飛騨佐渡守に知らせようとしたが、早飛脚は水旱道士に倒され、あげくに覚禅が殺人の疑惑をかけられてしまう。誠之介によって助けられた覚禅だったが、今度は羽花仙女の「羽花登仙の術」でピンチに! 一方、誠之介にも水旱道士が仕掛けた罠が迫っていた。(C)東映