中国明（みん）代永楽（えいらく）20年、第3代皇帝の永楽帝・朱棣（しゅてい）が北征から帰還するという知らせを受け、皇太子・朱高熾（しゅこうし）は不安にさいなまれる。朱高熾が頼りにする息子で皇太孫の朱瞻基（しゅせんき）は南巡から戻る途中、悪路に阻まれ都にたどり着けない。その頃、宮中の尚食（しょうしょく）局では新しい掌膳（しょうぜん）の選抜が行われていた。尚食局で厨師（ちゅうし）として働きたいと願う姚子衿（ようしきん）、蘇月華（そげつか）、殷紫萍（いんしへい）は“飲食の道”を問われ、三人三様に答えるが…。

宮中で除夜の宴が始まる。尚食局にとっては、御膳の権利を賭けた尚膳監との勝負の場だった。皇族が双方の料理を味わう一方で、游一帆たちが極秘の任務に備えるなか、尚食局の厨房で思わぬ事態が発生する。

漢王妃の一件で危機に陥った尚食局だが、おとがめなしとの朗報が入った。しかし姚子衿だけは、浮かない表情を見せる蘇月華のことが気になる。そんななか、朱瞻基は姚子衿に、尚食局を辞めて草舎に来ないかと問う。

上元節の日、朱瞻基は姚子衿がいることを期待し、足早に草舎へ戻るも彼女は不在。その後、南巡のために都を出ることになった朱瞻基から、「一緒に行こう」と言われた姚子衿だが、帰りを待つとだけ告げて立ち去る。

殉葬前の荘妃から、母に別れを告げるため紫禁城から出してほしいと頼まれた姚子衿は、必ず戻るという言葉を信じて手助けする。約束の日没が近づき、不安になった殷紫萍は姚子衿を逃して1人で罪を被ろうとするが...。

連日の葬儀疲れで咳が止まらない新皇太子妃・胡善祥に、薬膳を届ける姚子衿。そこへ胡善囲も現れ、姚子衿が皇后だけが持つ玉佩・鳳凰佩で荘妃の逃亡を助けたことを暴く。鳳凰佩こそ、朱瞻基の正妃を示すものだった。