心霊グラインドハウス ～ねむりめ～

2022年12月24日、ビデオカメラ、スマホ、テレビなどに見たこともない映像が出現した。ノイズの発生源である廃病院へ向かった警官2名が失踪。オカルトを専門に扱う犬井探偵事務所の所長･犬井と助手の後田は、刑事の武藤から廃病院へ潜入し、ノイズの原因を突き止めて欲しいという依頼を受ける。犬井との通信が可能なカメラを手にひとり廃病院へと向かった後田は、様々な怪現象に見舞われ…。

犬井探偵事務所に除霊をして欲しいという依頼者･草壁美穂が訪れる。廃墟で、自らの目線をカメラに映すことのできる“ねむりめ”と遭遇し、そのまま“ねむりめ”を連れてきてしまった後田は、嫌がる草壁を何とか説得してビデオカメラを撮り続ける。すると“ねむりめ”は草壁と同化し、草壁の過去を遡っていく。そして、想像を絶する光景を映し出し…。

桜井祥子の自宅に集まった心霊関係者の一人が殺害され、さらにもう一名の被害者が。後田主導のもと、残されたメンバーで事件を考察した結果、後田はあるトリックに気が付き、犯人を突き止める。後田は逃げる犯人を追うが、全く予期せぬ事態に陥ってしまう。

これまでの怪事件と関係がありそうな謎のビデオについての新情報を武藤刑事から聞いていた犬井のスマホに突然、映像が映し出される。それは桜井祥子の自宅で、頭を殴打され気を失う後田の姿を映した“ねむりめ”の映像だった。武藤と共に桜井家に向かおうとする犬井だったが、過去のある事件がトラウマとなり、外に出ることが出来ない。武藤に導かれ、遂に一歩を踏み出した犬井だったが…。

犬井は、桜井祥子の家に集まった心霊関係者の一人である望月美波から、本事件を追う犬井と後田の番組が放送されていることを知る。犬井たちの番組を放送している局に乗り込んだ犬井は、放送局のスタッフから衝撃の事実を伝えられ…。