佐倉千代、16歳。無骨な男子高校生、野崎梅太郎に恋をした彼女は、ある日勇気を振り絞って告白するのだが、うまく想いを伝えることが出来ずに、なぜか野崎のサイン色紙を貰ってしまう。さらに言葉の取り違えから野崎の家に誘われた千代は、突然原稿を渡され漫画のアシスタントをさせられることに…。なんと彼は男子高校生でありながら、「月刊少女ロマンス」で連載中の人気少女漫画家だったのだ。
野崎が心の中で「みこりん」と呼ぶアシスタントの御子柴実琴を紹介された千代。いったいどんな癒やし系が来るのかと思いきや、やってきたのは「みこりん」という響きからはほど遠いチャラチャラした男だった。挨拶もそこそこに千代に対して先輩アシスタントとして敬うようにと告げる御子柴。しかし、そんな御子柴には隠された一面があるのだった……。
「恋しよっ♥」に新キャラを登場させたい野崎に結月を紹介した千代は、御子柴にも少女漫画のモデルになれそうな知り合いがいないかどうか尋ねる。御子柴が千代に紹介したのは、端正な顔立ちとキザな立ち居振る舞いから「学園の王子様」と呼ばれ、女子生徒に絶大な人気を誇る美男子……ではなく演劇部所属の女子、鹿島遊だった。
野崎の家でいつものように漫画の原稿を仕上げていた野崎、千代、御子柴の三人。一日分の作業が一段落したところで、今日はこのまま野崎のところに泊まっていくと言う御子柴。そんな御子柴が羨ましい千代は、二人でいつもどんなことをしているのかを尋ねる。すると御子柴は得意気に主に女のことで相談に乗ってもらっていると話すのだが……。
ある日、千代が野崎の家を訪れると、部屋がいつもより片付いていた。思わず私が来るから片付けてくれたのかもと妄想する千代だったが、どうやら特に理由はないようだった。そんなとき野崎の携帯に一本の電話がかかってくる。電話に出た野崎は激しく動揺し、より一層部屋を片付けなくてはと慌て始める。どうやら電話の主は野崎の担当編集らしいのだが……。
体育館で結月の餌食となっていたのは野崎の後輩の若松だった。バスケ部の助っ人の結月によって散々な目にあっている若松は、野崎に不眠症であることを伝える。野崎は眠れないなら漫画の原稿を手伝って欲しいと告げるが、いざ原稿に向かうと野崎が間違ってかけてしまったローレライの歌声によって、若松は一瞬のうちに眠りの世界に誘われてしまい……。
小澤亜李
Chiyo Sakura
岡本信彦
Mikoto Mikoshiba
中原麻衣
Yu Kashima
中村悠一
Umetarou Nozaki
沢城みゆき
Yuzuki Seo