映画を志す学生と映画界の架け橋になるべく開催されている、日本でもっとも歴史のある日本最大規模の学生映画祭。過去の出身者には『EUREKA』青山真治監督、『君に届け』熊澤尚人監督、『アヒルと鴨のコインロッカー』中村義洋監督など、日本映画界の第一線で活躍する多くの才能を輩出してきた。数多くの入選作品から厳選された珠玉の34作品
エピソード1
Light・Walk
探偵のアルバイトをしている23歳の青年・歩。ある日、10年ぶりに姉が家を訪ねてくる。姉は娘である光を「8月9日から8月14日まで預かって欲しい」と言う。初対面の銘である光を預かることになった歩。歩と光。不思議な距離感の生活。そんな中、歩は探偵としてある男の素性を調査していた。第31回東京学生映画祭 入選作品© 米澤洸奎
エピソード2
蛋ヶ岳学会事件
病院で清掃員のアルバイトをする沼川は、1人暮らしをするアパートの一室で、自分の精液と鶏卵を掛け合わせる実験を密かに繰り返していた。ある日沼川は、同じ病院に勤める顔見知りの看護師の女が妊娠している事を耳にする。第31回東京学生映画祭 入選作品
エピソード3
パピルス
地の底深くを長距離旅行の列車が走る。乗車期間は49日。永遠に走り続ける列車の旅は真っ暗な窓を眺めて過ごすだけ。降車する者もいれば新たに乗車する者もいる。そんな中、放心した女性が列車から飛び降りた…。 セリフを一切使わない表現に挑戦した実験的作品 第31回東京学生映画祭 入選作品© 019 丹幽, フルイヒト
エピソード4
夏日春風
舞台は夏休み直前の中国の地方都市。古いビデオカメラに夢中なキョウコウとその母と兄は慎ましい三人暮らし。父は10年以上前に家を出て、連絡は途絶えたまま。母はろくに勉強をしないキョウコウには最近愛想をつかせ、兄にのみ愛情を注ぎ、アメリカの名門大学に留学させることに躍起になっている。キョウコウはそんな母と兄を尻目に、バスでバイト先の養鶏場へと行く。学校にはあまり行っておらず、唯一の友人がたまにノートを見せてくれることで、どうにか社会との繋がりを実感している。そんな中、消息不明だった父が突然家に戻ってくる。第31回東京学生映画祭 入選作品© 韓承宇
エピソード5
HITOMA
六畳じゃないけど、一間の空間で、 今日もいつだって、人間の活動は続いているんだと思います。第31回東京学生映画祭 入選作品© 2019 21g座
エピソード6
忘れたくないのに定かじゃない
ペットの話。全部覚えてたい、何も忘れたくない、それくらい大切で大事なことなのに、記憶が定かじゃないのってめちゃめちゃ悔しい。第31回東京学生映画祭 短編コンペティション部門 グランプリ受賞作品© 2020 藤丸踏子