松田聖子のスイート・メモリーズ
松田聖子結婚後初のドラマとなった本作。現代を生きるヒロイン・薫と、60年代の日本を生きた母、佳代の2役を演じ話題になった。また、薫に惹かれていく青年を奥田瑛二が、佳代の恋人でロカビリーの人気歌手役を真田広之が務めた。 【ストーリー】 インテリアデザイナーの和田麻人(奥田瑛二)は、実業家の章子(大楠道代)をパトロンに持ち、章子の所有する高級マンションに住んでいる。友人と起業するための出資を章子にねだるのだが、なかなか了承してもらえない。 ある日、隣に水野薫(松田聖子)が引越してきた。9億は下らないだろうと思われるマンションに毎夜外国人を招いてパーティーを催す薫に、麻人は興味を持ち、惹かれていく。そして、薫の職業が証券アナリストだと知った麻人は、章子から独立するための資金を作るべく、彼女に株取引のアドバイスを求めるのだった。急速に親しくなる麻人と薫に疑惑を感じていた章子は、薫の身辺調査を依頼。そして、薫と章子にまつわる驚くべき事実を知る。 1960年代、東京。章子は当時、ジャズ喫茶・ACBで活躍する、森村アキ(渡辺典子)という芸名の人気歌手だった。そして、和製プレスリーと絶賛されていたスーパースター、石原キヨシ(真田広之)に恋心を抱いていた。そんなキヨシには、謎めいた雰囲気を持つ女性ファン、佳代(松田聖子・2役)の存在があった・・・。