此岸と彼岸の境界に存在する、市役所ならぬ「シ役所」。自殺、他殺、病死、事故死など、ありとあらゆる死者が訪れ、自分の死の手続きをしていく。死を通して、生きることと向き合う衝撃作!
EPISODE 1
Episode 1
目を覚ました三樹ミチル (黒島結菜) は、見知らぬ場所にいた。ここはどこなのか? 戸惑うミチルに声をかけたのは、総合案内係として働くシ村 (松岡昌宏) だった。シ村の言葉で殺されたことを思い出したミチルは、他殺課でイシ間 (でんでん) に「どうすればあの女に復讐できるのか」と訴える…。その頃、シ村はベンチに座る中学3年生の鹿野太一 (織山尚大) に声をかけていた。シ村は、曲がった脚を見て、自殺課へ連れていく。成仏するには、成仏許可申請書に具体的な自殺理由を書かねばならない。ためらいながらも書き始める太一だったが、自殺の要因となった陰湿ないじめ、無関心な両親など嫌な過去が蘇り錯乱してしまう。そんな中、太一はシ役所である人物と遭遇する…。
EPISODE 2
Episode 2
偶然「死刑課」の部屋にたどり着いた三樹ミチル (黒島結菜) は、シ村 (松岡昌宏)、ニシ川 (松本まりか) らが死刑囚だったことを知ってしまう。さらにハヤシ (清原翔) が、かつてニュースで死刑囚として報じられていたことも思い出し、死役所の職員たちに対する嫌悪感を募らせていく。そんな折、ミチルは死役所のベンチでおくるみに包まれた赤ちゃんを発見。あやしても泣き止まない赤ちゃんを、シ村は大人と同じ淡々とした態度で「死産課」へ案内する。「死産課」が他の課と大きく違うのは、自分で申請書が書けないため、職員のシン宮 (余貴美子) らが代筆しなければならないこと。早速、死に至った経緯を調べると、この“おチビちゃん”は、8年間もの不妊治療の末にようやく授かった、荻野泉水 (酒井若菜) の待望の赤ちゃんだったことがわかり……。
EPISODE 3
Episode 3
シ役所職員全員が死刑囚であることを知った三樹ミチル (黒島結菜) は、シ村 (松岡昌宏) に「人殺し」と言い放つ。その瞬間にシ村が見せた表情は、普段は見せない厳しいまなざしで、ミチルは思わず言葉を失う。そんな折、シ役所で男が暴れまわる騒ぎが発生。ミチルとハヤシ (清原翔) が駆け付けると、坂浦眞澄 (三浦貴大) が「店に戻してくれ」と叫び暴れていた。自分の死を知り愕然とする眞澄。「なんで俺まで殺されなきゃなんねぇんだよ」―実は、12年前に父親が殺された自らが営む定食屋で、殺害されたのだ。さらに、まもなく子供が生まれるといい、シ村に「何とかしてくれ」と懇願する。だが他殺課で殺害されるまでの記憶をたどっていくうちに、あまりに哀しい事実と直面することに。さらに“他殺”と話していたミチルの死の真相が明らかとなる。
EPISODE 4
Episode 4
シ村 (松岡昌宏) が死刑になったのは自分の娘を殺したからだった。衝撃の事実に驚愕する三樹ミチル (黒島結菜) に、シ村は冷静に、成仏の期限まであと1日と告げる。条例にあるように“期間内に手続きしないと冥途の道を彷徨う”ことも。ハヤシ (清原翔) もニシ川 (松本まりか) もイシ間 (でんでん) も、これまでまっとうに生きてきたミチルは「一刻も早く成仏すべきだ」と口々に言うが…。悩むミチルの前を、女の子がふらつきながら歩いていた。大けがを負って血まみれになった中学2年生の夏加 (豊嶋花) だ。シ村が交通事故死課へ案内すると、大きな事故があったようで課員は大忙しの様子。代わりにシ村が申請書の手続きを始める。まだ14歳の夏加が短い人生を終えたのは、最初で最後のデート中のことだった――。
EPISODE 5
Episode 5
「お姉さんのことも後悔してないの? 殺人犯の弟、持っちゃったんだよ」ミチル (黒島結菜) が放った言葉に動揺したハヤシ (清原翔) は、初めて“反省したい”と思う。そんなハヤシにシ村 (松岡昌宏) は「振り返ることから始めてみては」と言い、ハヤシは殺人を犯した経緯を打ち明ける。始まりは高校2年。祖父・清三 (伊藤洋三郎) に剣道を習っていたハヤシは、父・雄作 (草野康太) と3年も口を聞いていないほどの不仲。そんな折、清三が病気で死ぬ。清三の葬式後、父が吐き捨てた言葉は、ハヤシの“出生の秘密”だった。姉の理花 (土居志央梨) は全てを知った上で寄り添ってくれたが、ハヤシは大きな傷を負うことになる。さらに幼馴染のまりあ (岡野真也) が同級生らからイジメられていることを知り。人生の歯車が狂い出したハヤシの壮絶な人生とは!?
EPISODE 6
Episode 6
病院着姿の佐尾高慈(中島歩) が病死課にやってくる。病死申請書に書かれた職業は「芸人」。生前、佐尾は高関一文 (重岡大毅) と「カニすべからく」というコンビを組んでいた。なかなか芽が出なかった「カニすべ」に、結成10年でようやくチャンスが訪れる。賞レース「デッドオアコント」の決勝戦出場が決まり、テレビでネタを披露することになったのだ。「チャンスを掴んで絶対売れよう!」と高関は息を巻くが、佐尾の表情はどこか浮かない。しかも帰り間際、佐尾が突然倒れこんでしまう。高関が掴んだ佐尾の腕は、あまりに細くなっていて…。「デドコン」決勝戦当日。抽選の結果、「カニすべ」がトリを飾ることに。ところがいくら待っても佐尾がスタジオに現れず、高関は何かあったのではと焦り出す。
Masahiro Matsuoka
Yuina Kuroshima
Sho Kiyohara
Marika Matsumoto
Denden
Tatsuya Yamaga