北海道から上京した結衣 (沢尻エリカ) は勤め先の書店で陽一 (藤木直人) と出会う。やがて息子の広「コウ」を宿した事をきっかけに、2人は結婚する。陽一の母･里恵 (風吹ジュン) にも温かく迎えられ、幸せな時間を過ごしていた。ある日、幼稚園の帰り道に息子が誘拐されてしまう。時を同じくして、アパートで一人暮らしのOL･麻子 (小池栄子) は、隣の部屋の様子に不審を抱き、ドアを開けて覗き込んでみると…。

麻子に再会したが、捨てられたとショックを受けた広が、結衣に対してよそよそしく振る舞うようになった。陽一や里恵には今まで通りに接する広の様子に戸惑う結衣。自分が作った弁当も、実は食べていなかったことに気づく。必死のアプローチを試みた結衣に「施設に戻りたい」と本音をぶつける広。しかし結衣は何も言い返せずにその場をやり過ごす。陽一も心配するが、結衣は一人で抱え込んでしまうのだった。

広が姿を消してしまう。結衣は広が麻子の所へ行ったのではないかと不安を抱えるが、木野から今偉と一緒にネットカフェにいるのを見つけたと連絡が来る。広は行方不明になっている今偉の母親の居場所探しで結託していた。ヒントを掴んだ広達は母親に会いに行くが…。同じ頃、麻子は一緒に飲みに行った琴音と意気投合。新しい仕事を紹介して貰っていた。それが柏崎オートの仕事とは知らないまま、里恵にも紹介されて…。

柏崎オートに再び麻子が現れ、ここで働く事になったと言い出す。唖然とする結衣と陽一は、麻子が刑務所にいた事を知りさらに驚く。木野によると、2年前に麻子が起した事件は、つきまとう男の暴力から広を守るためだった。そして麻子が本当の母親だと思っていた木野が刑務所に面会に行ったのは、広に託されていた手紙がきっかけだった。ついに語られる麻子の壮絶な過去と、広との真実。その全てを知った結衣は…。