海を越えたアメリカン・プリンセス

ウォール街の王と呼ばれた投機家の父を持つジェニー・ジェロームは、ウィンストン・チャーチルの母となった人物。また、ダイアナ妃の曾祖母もこの時代に嫁いだアメリカ人だった。

母の野心で第9代マールバラ公と結婚させられた鉄道王の娘、コンスエロ・ヴァンダービルト。愛のない結婚に耐えられずに離婚し、その後は女性の地位向上や貧しい人々の救済に尽力した

バイタリティあふれる次世代のプリンセスたち。英国初の女性代議士となったナンシー・アスター、国王エドワード8世を虜にし、国王に退位すら決断させたウォリス・シンプソンなど。

ロサンゼルスから何千キロも離れた場所で、３人のアメリカ人女優が自身のキャリア史上最大の役をつかもうとしていた。｢ダウントン･アビー｣に出演するエリザベス･マクガヴァンが案内人を務め、グレース･ケリー、グロリア･スワンソン、リタ･ヘイワースがハリウッドスターからヨーロッパの貴族へ転身するまでをたどっていく。他のアメリカン･プリンセスたちとは異なり、３人の女優は映画のようなドラマチックな展開だけでなく、比類なき魅力と名声を貴族社会にもたらすことになる。

絵画、音楽、エンターテインメント、そして社会規範の制約を破壊することに情熱を注いだ３人のアメリカン･プリンセスがいた。モダンで影響力を持つ“芸術の女王”たちはヨーロッパなどの芸術界を通じて先導的な役割を果たした。｢ダウントン･アビー｣に出演するエリザベス･マクガヴァンが案内人を務め、ウィナレッタ･シンガー、サラ･マーフィー、ペギー･グッゲンハイムを紹介。ストラヴィンスキー、ピカソ、F･スコット･フィッツジェラルド、ジャクソン･ポロックといった20世紀を代表する創造力と才能にあふれる芸術家をいかに鼓舞し援助していたのかを見ていく。

番組の案内人エリザベス･マクガヴァンが、愛を求めながら悲劇に見舞われた３人の女性を紹介。ドラマ｢ダウントン･アビー｣に影響を与えたアメリカン･プリンセスの人生をたどる。美貌、財力、権力を兼ね備えたバーバラ･ハットン、クララ･ウォード、キャスリーン･“キック”･ケネディはヨーロッパの貴族と結婚するものの社会や家族から孤立し、思い描いていた幸せを手にすることはできなかった。