Garo: Yami o Terasu Mono

夢と希望に溢れ、そこに暮らす人々の笑顔が絶えない理想の街ボルシティで、あるカップルの結婚式が盛大に行われていた。ところが、幸せに包まれた披露宴会場に突如として恐怖の悲鳴が響く。黒いコートを着た謎の男が乱入し、参列者を襲い出したのだ。混乱する会場内を暴れながら突き進むその男は剣を持ち出し、新郎新婦へ振りかざした。その剣は純白の鞘に納められた魔戒剣だった。

ボルシティには多くの都市伝説がある。その中に深夜になると裸の女が男を誘惑しているというF4入口にまつわる噂話があった。興味を持った猛竜は単身調査を開始する。一方、ガロの鎧に関する謎を解きたい流牙は、作戦行動中の莉杏と接触した。不思議な作業を続ける莉杏だが、それらは全て哀空吏の指示によるものだと言う。哀空吏の名を聞き、ホラーが関与していると判断した流牙もまたF4入口に向かうが…。

深夜のバーで莉杏と燕邦は偶然知り合い、途端に意気投合する。同じ頃、不法投棄をしていた壇田は古いラジオから聴こえる声に誘われ、陰我ホラーに憑依されてしまう。特殊な能力を持つ壇田に流牙たちは苦戦を強いられる。翌日、燕邦率いるSG1の部隊は、金城グループへの反社会的事件に関与する者を内偵していた。その中に金城一族を追放された者がいるという情報を掴み、早速調査を開始するが…。

ホラーと流牙の戦いを目の当たりにして以来、不思議な夢を見るようになってしまった燕邦。部下の吉富は顔色のすぐれない燕邦の体調を気遣い、休暇を取る様に薦める。だが、吉富に対する燕邦の態度は以前よりも何故か硬化していた。その夜、莉杏の作った魔導具を手がかりとし、壇田を追跡し続ける流牙たちの前に燕邦のSG1部隊が迫る。燕邦と理解し合えたと感じていた流牙だったが…。

メジャーデビューを控えたミュージシャンのシンは、今宵も路上ライブを開催していた。その近くで陰我ホラー・ユーヤを追いつめる猛竜だったが、突如としてユーヤが暴走、怪我を負った上に取り逃がしてしまう。符礼はユーヤの暴走の原因がシンにあると推測し、哀吏空と莉杏に調査を命じる。その夜、独り街を行く流牙の耳に響き渡る異様な音。それは魔導ホラーを斬った時に聴こえる音と同じだった。