時は朝鮮王朝第5代、文宗の治世。権力への野望をたぎらせる王弟スヤン大君は、文宗の信頼が厚い右議政キム・ジョンソに書状を送る。娘イ・セリョンをジョンソの末子スンユに嫁がせたいとの内容だった。ジョンソは政敵からの縁談話に真意を測りかね、文宗はジョンソとスヤンの関係を疑う。そんな朝廷の権力争いなど知らないセリョンは突然の縁談に戸惑い、スンユがキョンヘ王女の講師を務めると聞き王女になりすまして彼に会うが・・・。
己の亡き後を憂う文宗は娘のキョンヘ王女と右議政の末子キム・スンユの婚姻を発表する。先手を打たれたスヤン大君は2人の婚姻を阻むべく策略を巡らせ、文宗は世子を守るためにスンユと結婚せよとキョンヘに言い聞かせる。その頃、すんでのところで助かったスンユとセリョンは憎まれ口をたたきながらも互いに親しい思いを抱きはじめる。その夜、スンユはセリョンが妓楼に忘れたひも飾りを宮殿に届けるが、それを知ったキョンヘは・・・。
森で賊に襲われ、互いをかばい合って絆を深めるセリョンとスンユ。しかし、文宗が余命わずかで世子を守るためにはスンユとの婚姻が必須だと知ったキョンヘ王女はセリョンに、スンユは自分の婿になる人だと告げ、会うことを禁じる。スンユの暗殺に失敗したスヤン大君は、森でスンユと一緒にいた女の正体を探らせる一方、婚姻を取り仕切る吉礼庁のシン・スクチュを取り込むため、シンの息子ミョンと娘セリョンの縁談を持ち掛けるが・・・。
キム・スンユを宮廷に呼び出したキョンヘ王女は、自分こそが本物の王女であり、スンユは自分の婿になるのだと告げる。王女だと思っていた人が女官と言われ放心するスンユ。一方のセリョンは、スンユとの別れに加え、父が王位を狙っているという話に衝撃を受ける。そして、王女の婿選びの最終選考の日。重い心で宮殿に向かったスンユはセリョンを捜し出そうとするがかなわない。そこへ司憲府の役人が現れ、スンユを捕らえていく・・・。
スンユを罪人として捕らえられたキム・ジョンソは、政敵スヤン大君に命乞いし、代わりに右議政の職を辞する。宮廷でスヤン大君に抗する力を失った文宗は、言われるがままにキョンヘ王女を零落した家門の当主チョン・ジョンに嫁がせ、その婚儀の席上、病に倒れる。放免されたスンユに会いに家を訪ねたシン・ミョンは、王にスンユの処刑を求めたのは自分の父だと言われ愕然とし、さらにスヤン大君からセリョンとの縁談を持ちかけられ・・・。
まちで再会したスンユとセリョン。しかしスンユはセリョンを冷たく突き放す。文宗が病床に伏せったのを機に権力の掌握に動き出したスヤン大君は、キョンヘ王女を宮殿から追い出し世子を操ろうとする。夫チョン・ジョンと共に私邸に移ったキョンヘ王女は、引っ越しの翌日に姿を消してしまう。王女の私邸で再び出くわしたスンユとセリョンは、王女を捜して亡き王妃の陵墓まで旅をすることに。その時、宮殿ではついに文宗が息を引き取り・・・。
ムン・チェウォン
イ・セリョン
キム・ヨンチョル
出演者
ユ・ハジュン
イム・ウン
ソン・ジョンホ
シン・ミョン
イ・スンジェ
Kim Jong-Seo