業務上横領という無実の罪で訴えられてしまった平凡なOL・陽菜。恋人・八雲の願いもむなしく、懲役1年の判決がくだされ、黒翼刑務所に収監されてしまう。そこで待ちうけていたのは、自分以外は全員男性という過酷な環境と、「明神亜貴」と名乗る冷徹な美貌の看守長だった。入所検査として「服を脱げ」と命じられる陽菜。だが亜貴の手つきは徐々に検査とは呼べないものになっていき……!?
慣れない刑務所での生活に不安を抱く陽菜の元に、八雲が面会に訪れる。ガラス越しの再会とはいえ、八雲の優しい言葉に安堵し、ひとときの安らぎを感じる陽菜。だがその時、明神亜貴の魔の手が陽菜に忍び寄り……!?「やめて面会中なのに……このままじゃ八雲さんの目の前で……っ!」――亜貴の仕打ちはそれだけに留まらず、懲罰房で男性の囚人たちと一晩過ごすことになってしまう。そこには朝の点呼の際に見かけた刺青の男もいて……!?
グラウンドに集合し体操をはじめる囚人たち。だが陽菜の様子がおかしい。実は明神亜貴に「あるモノ」を仕込まれていたのだった。必死に耐える陽菜だったがやがて限界が近づき……!?――さらには作業中の工場でも、ガラス張りの監視室で新たな罰を受けることになる陽菜。全く逃げ場のない状況に思い悩む陽菜だったが、そんな彼女に対して比嘉が徐々に距離を縮めてくる。彼は果たして敵なのか味方なのか――?
八雲に脱獄計画を持ちかけられた陽菜。それはシャワー室のダクトを使った脱出方法で、既に八雲の方で最短ルートを入手済だという。不安はあるものの、すがる思いでその作戦に乗ることを決めた陽菜は、シャワーを浴びる機会を増やすため炊事係に異動。そこで作った料理を比嘉に褒められ、初めての充実感と喜びを感じるが、その姿を明神亜貴は見逃さなかった。「俺の目の前で……自分でしてみろ」脱獄計画を悟られないためには、亜貴の命令に従うしかなくて――!?
脱獄の決行日――それは明神亜貴が2週間に一度必ずいなくなる日。亜貴は入院中の母親の元を訪れていた。回復の見込みが低いことを伝えられ、やり場のない怒りに表情を歪める亜貴。一方、陽菜はついに脱獄を実行に移し、まるで迷路のような長いダクト内を必死に進んでいた。やがて前方にうっすら光が見え、いよいよ出口にたどり着いた……と思ったその時。陽菜の後方から人が追ってくる気配がする。その正体は……不在だったはずの明神亜貴だった――!!
脱獄に失敗した陽菜を待っていたのは、刑期の1年追加と、以前に増して激しく、そして甘美な明神亜貴からの調教だった。鉄格子越しでの行為に抗いがいつつも、亜貴の悪魔のような魅力に翻弄される陽菜。一方、比嘉は亜貴に不信感を抱きはじめていた。これまで囚人の更正のため真摯に取り組んでいた彼になにがあったのか。そして陽菜との関係は?――そんな中、久しぶりに比嘉と会話を交わした安心感から涙してしまう陽菜。比嘉は思わず彼女を抱きしめて……。