殺人鬼の役作りに集中している神木隆之介。凶器の買い出しにショッピングモールへ行くが店員に不審者扱いされてしまう。誤解を解こうと焦ると「はい、カット!」という声とともに撮影スタッフが現われたではないか。それ以降、何をしていてもなぜかカットがかかる。パニック状態の隆之介。気付くと目の前には安達祐実が! 安達は子役出身の俳優に見られるシンドロームだから楽しめばいいのだと言うのだが……!?
突然訪れた撮休。神木隆之介はふとピアノを習いたくなり二階堂真実 (成海璃子) が営む教室を訪れた。二階堂から演奏を教わるうち、中学時代の転校生の存在を思い出す。どうしてもその転校生の名前が思い出せないという隆之介を見て、二階堂は母校を訪ねようと提案する。同級生・新山英樹 (藤原季節) と再会を果たし思い出の音楽室へ行くのだが、そこで思いも寄らない不思議な体験をすることに……。
怠けた撮休を過ごしていた神木隆之介は、思い立って部屋の大掃除をする。部屋から見つかった不用品の数々を、ウェブサイトで見つけた貰い手に譲ることに。隆之介はちゅうちょしながらも正体が分からないよう変装して公園へ向かう。受け取りにやって来たのは、中学生 (柴崎楓雅)、主婦 (MEGUMI)、清原という男性 (矢本悠馬)。隆之介は境遇や性格も違う彼らとひとときの交流をすることになる。
撮休の神木隆之介は、相談があるというめい・村上桃 (長澤樹) を連れて中華料理店へ。桃は人並み以上に得意なことがなく、誰にも必要とされないままの人生に不満を感じていた。そんな彼女は、自分と違い輝いている隆之介を「誰の替えも利かない絶対的な存在」だと言う。しかし、褒められたはずの隆之介はなぜか浮かない表情。そして気まずい空気を絶つように、ゆっくりと語りだす。
撮休の日、神木隆之介は恋人・菜菜子 (木竜麻生) の家で朝を迎える。隆之介に合わせて有給を取った菜菜子は手料理を作るが、なぜか隆之介はあまり手を付けない。隆之介がうたた寝する間に台本を盗み読んだ菜菜子は、その内容が恋愛モノだと知ってしまう。菜菜子のためを思って言葉を選ぶ隆之介。その優しさは次第にすれ違いを生んでしまい……。
撮休の日、約束に遅刻しそうな神木隆之介。信号待ちをしているとファンを名乗る中年男性 (松重豊) に写真撮影を頼まれるのだが、時間のない隆之介は断わってしまう。しばらくして喫茶店に入ると、隆之介が憧れてやまない声優・小野寺修吾 (大塚明夫) がいた。小野寺の計らいで一緒に写真を撮ることに。ところが、店員 (田中要次) にカメラを渡したとき、先ほどの中年男性がじっとこちらを見ていることに気付いてしまう……。