エピソード1
一人が好きで悪いか!!
とあるマンションのキッチン。男の手がステーキを焼いている。スパイスの使い方や肉のフランベ。決して器用ではないが、ある種の美意識を感じさせる一連の動作。男は建築家・桑野信介(阿部寛)。出来上がった料理を一口ずつ満足げに味わっていると携帯電話が鳴った。信介の事務所の助手・村上英治(塚本高史)が、今夜のパーティーを忘れていることを知らせてきたのだ。その後、信介はパーティーに顔を出したものの出席者の女性にウンチクを散々語って避けられてしまった。 後日、住宅プロデュース会社・沢崎摩耶(高島礼子)は、信介が手がけた建築途中の家に客を案内するが、ここでも信介の偏屈ぶりが原因で商談不成立。摩耶と英治は人当たりの悪い信介に呆れながらも、一方で信介が手がける家族のぬくもりが感じられるキッチン中心の家作りを尊敬している。 その夜、信介は自分で作ったオムレツで食事をしていると・・・。
43分 · 2006年7月4日
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