大佛次郎原作の「赤穂浪士」をもとに脚本家・新藤兼人が脚本構成を担当。いわゆる切腹から仇討までの大筋に、赤穂方・大石内蔵助と吉良方・千坂兵部の虚々実々の頭脳合戦、心理戦争が付け加えられた華麗な元禄ロマン作品である。
エピソード1
花の雨
雑踏する江戸日本橋。若い浪人が橋のらんかんに身を寄せて川を眺めている。堀田隼人(田村正和)である。そこへ、りっぱな駕籠にイヌを乗せた行列が通った。公儀の犬医者として権勢を誇る丸岡朴庵(山城新伍)が、吉良上野介(小沢栄太郎)方に持ち込もうというイヌだった。「イヌが駕籠に乗って人間さまがかつぐ。ふざけたご時世だ」と吐きすてるように隼人が去ろうとしたとき、群集の中から飛び出した目明しが隼人に十手を突きつけたが、隼人は一瞬目明しを張り倒して姿をくらました。(第1話あらすじより)(C)東映
エピソード2
刃傷 松の大廊下
エピソード3
昼行燈と猫兵部
エピソード4
女郎蜘蛛
エピソード5
風雲乱れる赤穂城
エピソード6
誇り高き武士
萬屋錦之介
松平健
岸田今日子
小澤栄太郎
松坂慶子
西村 晃
沢島忠
田中徳三