連続テレビ小説、84作目。ヒロイン・陽子(井上真央)が「太陽のようにいつも笑って世界を照らす」という亡き母との約束を胸に、信州・安曇野、松本を舞台に戦前、戦中、戦後を生きていくさわやかな一代記。現代の陽子(若尾文子)が戦前からの思い出を語る。
エピソード1
第1回 母のナミダ
都内に住む主婦・房子(斉藤由貴)は、安曇野で陽子(若尾文子)と出会う。りんとして美しい陽子に魅力を感じた房子。陽子は、房子に自身の半生を語り始める。昭和7年。10歳の陽子(八木優希)は誠実な父・良一(寺脇康文)、優しい母・紘子(原田知世)、聡明な長男・春樹(中川大志)、明るい次男・茂樹(渡邉甚平)と東京から安曇野へ来た。それは、病気で先が長くない紘子と最期の日々を過ごす、覚悟の引っ越しだった。
エピソード2
第2回 母のナミダ
安曇野に来て1か月。道祖神の祭りもあり、陽子(八木優希)は、すっかり村での生活になじんでいた。陽子は母・紘子(原田知世)とよく散歩に出かけ、小学校ではユキ(荒川ちか)と親友になった。陽子にひそかに思いを寄せる、隣家のタケオ(勝隆一)も同じ組だ。勉強が大好きで成績もよいユキは、将来、担任の教師・高橋夏子(伊藤歩)のようになりたいが、家が貧しいので教師にはなれないと話す。
エピソード3
第3回 母のナミダ
晴天で迎えた陽子(八木優希)の小学校の運動会。良一(寺脇康文)、紘子(原田知世)、春樹(中川大志)が、そろって応援にやって来た。かけっこで1位になれず、がっかりしていた陽子だったが、すぐにユキ(荒川ちか)を応援する。ユキが1着でゴールすると、陽子はまるで自分のことのように喜び、太陽のような笑顔でユキを祝福する。しかし翌日、学校にユキの姿はなかった。奉公のため、名古屋へ向かったのだった。
エピソード4
第4回 母のナミダ
泣きながら必死で走り、なんとかユキ(荒川ちか)の出発に間に合った陽子(八木優希)。2人は抱き合いながら「離れても、ずっと友だちでいよう」と誓い合う。ユキは「勉強できるっていう幸せを忘れなんで」と言い残し、安曇野を後にする。ユキの夢を自分が叶(かな)えるべきだと思った陽子は、教師になる夢を抱く。昭和8年、陽子が5年生になると紘子(原田知世)の病状は日に日に悪くなり、ある日、紘子の様態が急変する。
エピソード5
第5回 母のナミダ
良一(寺脇康文)は、紘子(原田知世)をリヤカーに乗せて病院から帰宅する。病状を思い、学校行事の常念岳登山に出かけるのをためらう陽子(八木優希)だったが、紘子に「太陽をすぐ近くで見ておいで」と送り出される。険しい山道を登っていき、頂上に着いた陽子は太陽を見つめ、「陽子の陽の字は、太陽の陽なのよ」という母の言葉をかみしめる。そして、その名のように自分で輝き、笑顔で世界を明るく照らす人になろうと誓う。
エピソード6
第6回 母のナミダ
紘子(原田知世)の葬儀が終わり、陽子(八木優希)たちは、新たな生活に入っていった。昭和13年、16歳の陽子(井上真央)は安曇野の女学校に通う。明朗さは変わらず、毎日家事に、勉強に、忙しくも充実した日々を送っていた。良一(寺脇康文)は製糸工場の工場長になり、春樹(田中圭)は松本高校で寮生活、茂樹(永山絢斗)は地元の農学校に通っていた。ある朝、陽子は見知らぬ女性(樋口可南子)に話しかけられる。
井上真央
田中圭
寺脇康文
原田知世
永山絢斗
高良健吾
満島 ひかり
マイコ
笠浦友愛
岡田惠和