サッチャー首相の後継者となるのはだれか? ビルズボロ卿は高齢、サミュエルズは若すぎる。ウルトンには素質があるが…結局、国民に人気のあるコリングリッジが与党である保守党の党首=首相となった。だが、総選挙ではかろうじて過半数を守るという状況で、院内幹事長フランシス･アーカートはコリングリッジの生ぬるさ、また大臣昇格の約束を反故にされたことに苛立つ。そんな時、クロニクル紙の記者、マティがアーカートの取材に訪れ…。

夏が終わり、党大会が始まる。首相の不人気で党の支持率が下がり、党内にはリーダー交代の空気が漂っている。大会では党首の座を狙う閣僚たちが、演説でアピールする。そんな中で、アーカートはロジャーを使い、マティに世論調査の極秘資料を届けさせる。マティは勇んで特ダネ記事を社に送るが、社主のランドレスにより握りつぶされる。ところがアーカートのパーティーに行ったランドレスは、首相交代工作に加担するよう持ちかけられ、新聞の論調をガラリと変えて、首相を攻撃し始める。その一方でアーカートはウルトンがペニーと寝るよう仕向けて、情事を録音し…。

コリングリッジがついに辞任を決意した。あくまでも無実だが首相という職の威信にかかわる現状は好ましくないという理由だ。しかし、後ろ暗いからこそ辞任するのだと世論は厳しい。マティは何者かが首相を陥れたのではないかと読み、首相の弟チャールズの取材へ。一方、サミュエルズ、ウルトン、アール、マッケンジーが有力候補と言われる次の党首選だがクロニクル紙のランドレスはアーカートを推すと言う。

アーカートは党首選への出馬を表明。策略をめぐらせ、ライバルたちを次々に陥れていく。マティは周囲への取材によりアーカートへの疑いを募らせていくが、彼を慕う気持ちから、冷静な判断ができない。勝利を目前にしたアーカートは長らく利用してきたオニールを毒殺。そして彼の恋人ペニーの話から決定的な証拠を得たマティは、ついに真実を直視する。アーカートに対峙すべく、既に祝賀ムードに包まれた議事堂へと急ぐが…。

イギリスに新しい国王が誕生した。戴冠式やパレードが華々しく行われる一方で、街にはホームレスの姿が増えている。現状を憂える国王は首相のアーカートに進言、また人道主義をうたう演説を用意して政府と対立路線に。アーカートは、ふとした瞬間にマティを思い出しては顔をゆがめる。妻エリザベスは過去を思い悩むのは時間がありすぎるからだと新しいオモチャを探す。アーカートは王室対策の“保険”をスタンパーに用意させる。

王の演説で政府に対する反感が生まれたことに腹を立てたアーカートは総選挙を行うと告げる。スタンパーはアーカートがサラをアドバイザーに雇い、親しくなるのを見て、嫉妬する。一方、王は密かに野党の議員を集めて政界再編を図ろうとする。その最中に爆弾テロが勃発。アーカートはそれをうまく利用し、かねてから監視中のIRAのメンバーを犯人に仕立て上げて射殺。強いリーダーの印象を国民に与えて、世論を味方に付けようとする。スタンパーはアーカートから、仕事をサラと分担させると告げられ、次第にアーカートへの憎しみを募らせていく。