世界遺産にも登録されているカンボジアのアンコール遺跡群。そこにどんな文明が栄えていたのか、真相は謎に包まれてきた。当時の記録の多くが消失してしまったためである。ところが今、ヘリコプターによる最新のレーザー調査や、長年の考古学的アプローチによって、その謎が徐々に解き明かされようとしている。浮かび上がってきたのは、密林の奥地に存在した世界有数の巨大都市の存在…。女優・杏が、謎の文明の真の姿に迫る。[HIST](C)NHK
およそ1000年前に栄えたミャンマー初の統一王朝・バガン。その都のあった場所には今も3000もの仏塔や寺院が林立する。黄金に輝く高さ数十メートルの塔。シンメトリーな姿が美しい白亜の大伽藍。寺院の中では巨大な金色の仏像が訪れる者を見下ろす。これほどの遺跡群がなぜ生まれたのか?そこには、一部の人間に富が集中するのを防ぐ驚きのシステムが存在した可能性があるという。いにしえのアジアの神秘に女優・杏が迫る。[HIST](C)NHK
41年前、秦の始皇帝の墳丘近くの地下から、まるで生きているかのような兵士の像・兵馬俑が数千体も見つかった。一体何のために埋められたのか?それは大きな謎とされてきた。ところが最新の調査では、兵馬俑以外にも、さまざまな人を模した等身大の像があちこちから出土。さらに豪華けんらんな宮殿の跡や、壮大な都の城壁の痕跡まで…。そこには、初の中国統一という大事業の、いわば設計図が眠っていた。世界史の謎に杏が挑む。[HIST](C)NHK
縄文文化の象徴・青森県の三内丸山には、巨大な6本の柱が並ぶ木造建造物や長さ32mもの大型住居が建ち並ぶ。芸術性の高い土器や神秘的な土偶、数千年を経ても色あせぬ漆製品など、縄文人の洗練された暮らしぶりは欧米の専門家から高い評価を獲得している。さらに世界を驚かせているのがその持続性。本格的な農耕を行わず、狩猟採集を生活の基盤としながら、1万年も続いていたのだ。世界に類の無い縄文文化の真実に迫る。[HIST](C)NHK