8番目の感覚

地方からソウルの大学に進学したジヒョンは、なかなか都会に馴染めずアルバイトに精を出していた。一方、兵役を終え復学した大学4年生のジェウォンはイケメンで成績も良く、家もお金持ちですべてを持っているように見えるが、彼にも悩みがあった。ある日、ジヒョンの働く店でジェウォンは除隊祝いをしてもらっていたが友人テヒョンの妬みからケンカになってしまう。それをジヒョンが仲裁したことがきっかけでふたりは会話を交わすようになる。

ジヒョンはジェウォンが気になり彼が所属するサーフィン同好会「フリーバード」に入ることを決める。すぐに合宿が開催されることになるが、大学に慣れてないジヒョンは気後れしてしまう。そんな様子を見たジェウォンは何かとジヒョンの世話を焼く。ジェウォンもいつの間にかジヒョンが気になっていたのだ。そんな様子を見ていたジェウォンの元彼女のウンジは自分を無視するジェウォンにいら立ちを覚え、夜の海で問い詰める。

夜の海でお互いを羨ましいと話すジェウォンとジヒョン。ふいにジェウォンがジヒョンにキスをする。混乱しつつも受け入れるジヒョンだったが、翌日お互いに言葉を交わせずに合宿を終える。ジェウォンは会長のユノンと打ち上げをしているとジヒョンが合宿のお礼にと自分たちに書いた絵を見せてもらう。絵を見て嬉しい気持ちになるジェウォン。ジヒョンも合宿の写真を見ながらジェウォンへの気持ちを再確認するのだった。

ジヒョンはエリとの約束があったが偶然駅で会ったジェウォンと夜の漢江に向かうことに。絵を書いたり、ラーメンを食べたりと楽しい夜をすごすふたり。翌日、エリに怒られると思ったジヒョンだったがすべてを察した彼女に明るく振舞われる。一方、ジェウォンは授業の課題を2人1組でやることになり、テヒョンの策略でウンジと組むことになってしまう。いら立ちながら図書館で課題をしているとジヒョンがいることに気付く。

フリーバードのメンバーの新入生と4年生で飲み会をすることに。するとテヒョンはまたもやジェウォンを妬む発言を繰り返し、腹を立てたジェウォンを制止したジヒョンだったが、やけ酒を煽ってしまい、ジェウォンは泥酔してジヒョンに家まで送ってもらう。翌朝、ジェウォンは激しくドアが打ち鳴らされる音で起こされる。そこにいたのは自分の父親で、部屋を荒らされ大切にしていた弟ジェジンからもらったカメラを壊されてしまう。

大事なカメラを壊され絶望したジェウォンはジヒョンに電話をかけ、共に海へと向かうことに。海に向かう道中、様子がおかしいジェウォンを見てジヒョンは何かあったのかと声をかける。ふたりは海の近くを歩きながら、何気ない話から自身の恐怖や怒り、過去について様々な会話をする。翌日、ふたりはサーフィンをし、波に揺られながらキスを繰り返す。そして互いに触れることで慰められていくのだった…。