生まれつき聴覚に障がいを持ち、“音のない世界”を生きる雪。いつも通り、様々な音が飛び交う電車の中で、スマホでSNSを見たり、可愛い洋服のことを考えたりしていた。そんなとき、ガイドブックを手にした外国人に声を掛けられる。手話が通じず焦る雪。動揺する彼女を助けてくれたのは、同じ大学の先輩・逸臣だった。
逸臣と連絡先を交換できた雪。彼から送られてきた「俺を雪の世界に入れて」というメッセージを見て、胸をときめかせる。そんな中、大学内で数人の女性らと会話をしていた逸臣を発見。口の動きから日本語ではない言語で話しをする姿を見て、自身との交流も「異文化交流」が目的だったのでは、と不安に思うが…。
逸臣への恋心を自覚した雪。りんと再びロッキンロビンを訪れた際、補聴器から鳴ったハウリング音をきっかけに、雪の耳について気になっていたことを質問する逸臣。デリケートな質問をズバズバ尋ねる逸臣を、京弥が窘めるのだが、雪は逸臣から向けられる興味が嬉しくてたまらない。そこに逸臣の高校の同級生・エマと心が来店。親しそうな逸臣とエマを見て、雪はモヤモヤしてしまい…。
休日に雪、逸臣、りん、京弥の4人で店の買い出しに行くことに。念入りにスキンケアをしたり、何を着ていこうか悩んだりと、ワクワクが止まらない雪。当日、3人のもとへ向かうために乗り込んだ電車で、雪は桜志と乗り合わせる。雪を駅まで迎えに来た逸臣の顔を見て、桜志は何故か怒りをあらわにし…。
逸臣の家でご飯を食べることになり、緊張しながら彼の家へと踏み入れた雪。アルバムを見せてもらい、逸臣の家族や幼少期、海外での思い出を聞く中、逸臣のことを「もっと知りたい」と思い始める。逸臣も雪のことを知りたいと言うのだが、その時、逸臣の家にエマが訪ねて来て…。
逸臣から手の甲にキスをされ、動揺する雪。逸臣への思いが溢れてしまい、手話で「好きです」と伝える。…が、ちょうど電話が掛かってきており、逸臣は告白を見ていなかった。週明けから海外に行ってしまい、次に会えるのは春休み明けだと言われショックを受ける雪。その間も手話の動画を送ると約束する。
諸星すみれ
Yuki Itose
宮崎遊
Itsuomi Nagi
本渡楓
Rin Fujishiro
東山奈央
Nao Tōyama
逢坂良太
Kyōya Nagi