妻・澪(ミムラ)を亡くした秋穂巧(成宮寛貴)とその息子・佑司(武井証)。この父子に訪れた、6週間の奇跡。映画版にはなかった母子3世代のエピソードや、澪・巧・佑司を取り巻く人々との交流、心の機微を、細かく丁寧に描く。共演は岡本綾、MEGUMI、中井美穂、生瀬勝久、谷 啓、三田佳子ほか。
エピソード1
#1 6週間の奇跡
秋穂巧(成宮寛貴)は、1年前に妻・澪(ミムラ)を病気で亡くしていた。巧と、息子・佑司(武井証)のよりどころは、澪が遺した手作りの絵本。そこには「ママは死んでアーカイブ星に行っているけれど、1年後の雨の季節に戻ってくる」と書かれていた。 梅雨の季節を迎え、巧と佑司は、絵本に描かれていた森を訪れる。そこで、2人は澪との再会を果たすのだった。突然の奇跡を喜ぶ佑司とは裏腹に、巧は戸惑いを隠せない。さらに、澪は過去の記憶をすべて失っていて・・・。
エピソード2
#2 授業参観
巧(成宮寛貴)と佑司(武井証)は、澪(ミムラ)が戻ってきたことを周囲には秘密にしようと決めた。とは言っても、巧はやはり澪の件が信じられず、主治医の本郷尚美(余貴美子)に相談する。澪の描いた絵本によると、いずれ澪はいなくなってしまう。巧は佑司のためを思い、澪に出て行ってもらった上で、佑司にも「澪のことは夢だった」と言おうと思っていることを本郷に話すが・・・。
エピソード3
#3 約束
記憶を失った澪(ミムラ)は、未だに巧(成宮寛貴)と佑司(武井証)の事も思い出せないままでいる。しかし近所でケーキ屋を営む夫婦・俊輔(生瀬勝久)とあすか(中井美穂)からアドバイスを受け、少しずつ笑顔を取り戻しはじめる。 そんな中、巧は、勤め先の図書館でミスをしてしまい、本を借りにきた岡崎(京晋佑)に責められ落ち込む。一方、岡崎の息子・博史(吉田里恩)は、金魚の水槽を割ってしまったことをクラスメイトの佑司のせいにして・・・。
エピソード4
#4 母の愛
澪(ミムラ)は、巧(成宮寛貴)と佑司(武井証)のくせや好き嫌いを思い出せずにいた。巧は、澪が朝食に出した大嫌いなピーマンを澪に気づかれないよう無理して食べる。祐司は、前のように叱ってくれない澪に寂しさを感じていた。 そんな時、「佑司の成長の記録」と書かれた箱を見つけた澪。そこにはいくつものガラクタと一緒に、四つ葉のクローバーが入っていた。それは、中学時代に澪からもらったものだと巧は言うのだが・・・。
エピソード5
#5 恋の予感
中学時代に使っていた教科書を見つけた巧(成宮寛貴)は、そこに描かれていたパラパラ漫画の思い出を澪(ミムラ)に話す。それは、澪が自転車に乗れない自分自身を描いたものだったのだが、それさえ忘れてしまっている自分にショックを受ける澪。何かを変えたいという一心で、澪は巧たちに内緒で自転車に乗る練習を始める。 そんな中、澪は自分達がどうやってお互いの気持ちを知ったのか、そして付き合いだしたかを巧から聞く事に・・・。
エピソード6
#6 三角関係
「きみの隣は居心地がよかったです。ありがとう」 中学の卒業式で、巧(福本有希)が澪(黒川智花)に頼まれサイン帳に書いたメッセージ。その時巧が澪に返し忘れたシャープペンが、高校で別々になった2人が再会するきっかけになった。 そんなエピソードを巧(成宮寛貴)は澪(ミムラ)に話して聞かせた。そんな折、巧は、図書館の館長(谷啓)からリストラの対象になっていることを告げられる。さらに無理をして残業した結果、ついに発作で倒れ・・・