成功者としてリッチな暮らしを満喫するケニヤ・バリスとその家族の日常を、人種や文化、人間関係がもたらす悲喜こもごもを交えて描くコメディシリーズ。
エピソード1
奴隷制のせい
ドリアは、ニューヨーク大学映画学科への入学を目指して、ドキュメンタリーの撮影を始める。そんな彼女に撮影班をつけて応援する父親ケニヤは、黒人を題材にした番組や映画を次々とヒットさせて、知人から羨ましがられるほど裕福な暮らしを満喫。しかしそんな状況には流されず、黒人が白人からの偏見にさらされながらも耐えてきた辛い歴史や、日々の苦々しい思いをことあるごとに家族たちに説く。そんな中、ケニヤは人前で格好つけている自分が古臭いのではないかと悩み始める。
エピソード2
これも奴隷制のせい
学校に行く準備をする子供たちがケニヤと台所で会話を交わし、ジョヤも遅くに起きだしてきて、朝から賑やかなバリス家。そんな中、ケニヤとジョヤは夫婦水入らずで野外音楽イベントに出かけることにする。2人は若い頃に子供たちをベビーシッターに任せてMDMAのモーリーを楽しもうとして、失敗した経験があった。2度とやらないことを誓った2人だったが、イベントを盛り上げようと新たなモーリーを入手する。やがてケニヤは会場で大いに楽しむが、そこにいるべきではない愛娘クロエの姿を見つけてしまい、思わず怒り出す。
エピソード3
まだ奴隷のせい
6月16日。バリス家にとっては独立記念日よりも大切な一大イベント、ジューンティーンスのお祝いが始まる。1865年6月19日は、奴隷制が正式に廃止されたことでアメリカ国民全員が自由になった日で、アフリカ系アメリカ人にとっては特に重要な日だった。そんな中、気合を入れて準備にあたるケニヤは壁に真っ黒な絵を飾って黒人のありようを説くが、家族の理解を得られず。一方、ジョヤは、イジーが刺激的なダンス動画を撮っているところを目にしてしまい、衝撃を受ける。
エピソード4
そう また奴隷制のせい
稼いだ金で裕福な暮らしを満喫しつつも、世の中にはびこる黒人への偏見を正そうと日々頭を悩ませるケニヤ。日頃から子供たちの成績表のチェックに余念のないケニヤは、娘から問い返されたことをきっかけに、黒人の父親に対する評価について考えるようになる。やがて自分たち父親が十分に評価されていないことに不満を覚えたケニヤは、父親の地位向上を図るためにスポーツチームのコーチに立候補。さらに家族と一緒に過ごす時間をもっと作ろうと、子供たちの冷めた反応にもめげず積極的に働きかけていく。
エピソード5
内緒だけどこれは奴隷制のせい
黒人にまつわる嗜好も文化も、すべて奴隷制に帰結することを主張するケニヤ。そんなある日、とある黒人映画を家族と観に行ったケニヤは、その映画の面白さも観客たちの反応も理解できず、ドリアと一緒に駄作だと断じる。なにが駄目なのか理解できないジョヤに、父娘は見せ場のない展開や脚本の穴をまくしたてる。そんな中、世間での思わぬ高評価を知って憤りを隠せないケニヤは、周囲の仲間からその映画に対しての正直な感想を聞こうとする。一方、ジョヤは子供たちの踊りを見て、典型的な黒人らしさが足りないことを心配し始める。
エピソード6
信じがたいけどやっぱり奴隷制のせい
退職後、新たな道を探っていたジョヤが、半生を綴った本を執筆。SNSを使って宣伝活動を始める。現場から3年ほど離れているものの弁護士であるジョヤは、同時に6人の子を持つ母親でもあった。スタッフを何人も雇って働かせながら、黒人女性に勇気を与える存在としての新たなイメージ戦略を推し進めようとするジョヤを見て、ケニヤは次第に複雑な気持ちを隠せなくなる。そんな中、ドリアは両親が互いに対してライバル心を抱き始めたのを感じ取り、ふと不安を覚える。
ケニヤ・バリス
ラシダ・ジョーンズ
イマン・ベンソン
ラヴィ・キャボット=コニャーズ
ジャスティン・クレイボーン
ジェニア・ウォルトン
スカーレット・スペンサー
リチャード・ガーデンハイアー・ジュニア
Hale Rothstein