未知の災厄「トーキョーエクスプロージョン」。事件の影で暗躍した、一人の契約者がいた。「黒の死神」と呼ばれた男、コードネーム「黒」。"組織"に敵対し事件を引き起こした黒は、仲間のドール「銀」を連れて逃亡していた。"組織"の刺客を撃退しながら、南を目指す二人。いつ終わるとも知れぬ、先の見えない孤独な逃避行の中、信じられるのはもはや、互いの存在だけだった--。夏の日差しの下、つかの間の安息を味わう黒と銀。だが幸せな時間は長くは続かない。深く冷たい闇が、静かに忍び寄っていた。本来自我を持たない存在であるはずの。だが銀は、黒と過ごす日々の中で、少しずつ自らの意思を表に出し始める。銀の変化に戸惑いと苛立ちを感じる黒はしかし、その本当の意味をまだ知らなかった。©BONES・岡村天斎/DTBG製作委員会・MBS
