砂漠、河川、熱帯雨林、野生動物が人々の暮らしに密接に結びついているインド。驚くほどの多様性を誇るユニークなインドの魅力に迫るシリーズ。
エピソード1
変化に富む国
インドの国土は広大で、季節ごとに異なる姿を見せる。モンスーンの雨は大地を水で潤し一面を緑に変えるが、それが去った後には、大地は猛烈な暑さと干ばつに見舞われ、インドのすべての動物たちに大きな試練を与えると同時に、この変化に富んだ亜大陸に多様性をもたらす。水陸生のイッカクサイからライオン、そして遠くから群れで渡ってくるアネハヅルまで、ダイナミックで、驚きに満ちあふれたインドの大自然を追う。
エピソード2
山多き国
インドは山々に囲まれた亜大陸である。このエピソードでは、知られざる野生生物の宝庫、西ガーツ山脈を訪ねる。西ガーツ山脈はモンスーンの恩恵を受け、豊かな緑と茶園に覆われた丘陵であり、生物多様性に富む世界有数の場所でもある。しかし遠く北のほうに目を向けると、そこにはヒマラヤ山脈がそびえ立つ。ヒマラヤ山脈はモンスーンの風をとらえることで気候に影響を与え、北からやってくる冷たい風からインドを守っている。すべての土地が生き物の生息地となり、独特な野生生物を育むインドの山々は、生命で満ちあふれた独自の世界を形成している。
エピソード3
川と共に生きる国
ガンジス川、それはヒマラヤの奥地の聖なる源からスンダルバンの森の入り組んだデルタ地帯を通り、インドの中心地へと流れる。ガンジス川はアジアでも有数の肥沃な土地に、貴重な栄養分を運び灌漑する。しかし、都市の喧騒や寺院の鐘の音が届かない人里はなれた野生にこそ秘密が隠されている。ひっそりとした砂浜は何万ものウミガメの赤ちゃんがふ化するための安全な場所を提供する。ミステリアスな沼地はトビハゼの生息地となり、カワウソの家族は水の流れで遊ぶ。
ジェラルディン・ジェームズ
Julian Hector
Alex Lanchester
Ben Southwell