大学生のタモツ（間宮祥太朗）は、卒業後２０年間に及ぶ奨学金の返済を憂慮し、将来に希望が持てないでいた。そんな時、一攫千金を狙った行動で詐欺に遭い多額の借金を背負ってしまう。しかし、道具屋の九条（玉山鉄二）と偽造師の村田（竹原ピストル）との出会いがきっかけで、タモツは裏社会へと足を踏み入れることに。平凡な学生でありながら、裏社会の「道具屋」という二つの顔を持つことになったタモツの危険な日常が始まる。

九条から道具屋稼業を引き継ぐことになったタモツは、早速、村田から仕事を請け負い始める。牛頭組の百瀬（駿河太郎）とトラブルになるなど、危険な目に遭遇しながらも、持ち前の頭脳と胆力を生かし、着実に顧客からの信用を得ていく。ある日、半グレ集団「侘威蛾（タイガー）」のボス、アキヒロ（毎熊克哉）の誕生日会に招待されることになったタモツだが、なぜか同級生の由佳子（横田真悠）がそのイベントに興味を示して……。

アキヒロの誕生日会に招待されたタモツは、子分のケンゴ（武田航平）に絡まれた挙げ句、アキヒロがゲストに振る舞うはずのコカインを台無しにしてしまう。パーティーの参加者たちの目の前で多量のコカインを吸引するよう命じられ、絶体絶命のタモツが取った秘策とは。その後、松丸（遠藤雄弥）からの依頼で島を荒らすドラッグの密売人を捜すことになったタモツは、「キャベツ屋」を名乗る男・吉川（植村颯太）と接触するが……。

「侘威蛾」の金庫番を任されていた野間（二ノ宮隆太郎）が謎の２人組・ウツロ（一ノ瀬颯）と目良（後藤剛範）に襲撃された。九条によれば、目良はかつて「侘威蛾」のボスだったが、暴力沙汰が原因で組織から追い出されたのだという。後日、タモツは大学で由佳子をひそかに監視する目良を目撃し、村田と尾行する。しかし、追跡の末にたどり着いた解体ヤードに、「侘威蛾」のメンバー三宅（松井薫平）の悲痛な叫びがこだまする。

三宅の殺害現場を目の当たりにし、言葉を失うタモツと村田。２人は目良の追走を必死にかわし、命からがら逃げ帰る。事の次第を聞いたアキヒロは、タモツの身の危険を察しこの一件から手を引くことを勧める。しかし、アキヒロと由佳子とのある関係性を知ったタモツは、由佳子を守るため、危険を顧みず奮起する。解体ヤードで撮影した動画を利用し、目良をおびき出そうと画策するが……。

由佳子の口から明かされる、アキヒロとの悲しい過去の別れ──。事情を知ったタモツは、アキヒロに会いたいという由佳子の願いを聞き入れる。そんな中、タモツの仕掛けた罠にかかった牛頭組の百瀬から電話が。タモツはさらなる秘策を携え、アキヒロとともに牛頭組組長・加茂（山口祥行）と対面することに。その後、由佳子と再会を果たしたアキヒロだったが、事態が収束するまで由佳子を安全な場所に避難させることを決断し……。