熊本県内の進学校に通う立花彩香（加藤ローサ）は、スナックを営む母・麻里子（かとうかず子）と2人暮らし。貧しいながらも明るく聡明に育ち、生徒会副会長も務める優等生だ。ボーイフレンドの杉野謙一（斉藤祥太）とは気の置けない冗談を言い合う間柄だったが、2人の仲の良さに嫉妬した同級生の北條梨奈（酒井彩名）は、彩香を敵視！名家の娘である梨奈と、県内有数の権力者を父に持つ謙一は、親同士が決めた婚約者だったのだ。梨奈は「あなたと私たちとは、住む世界が違うのよ」と貧乏な彩香を見下し、麻里子が客に体を売っているなどという根も葉もない中傷を、皆の前で口にする。

“女帝”への階段をのぼるべく、『エレガンス』にやって来た客・美濃村達吉（泉谷しげる）に「3回、店に通ってください。その間に社長に喜んでもらえるホステスになります」と持ちかけた、立花彩香（加藤ローサ）。美濃村は、彩香が働きはじめた高級クラブ『エレガンス』のある大阪・ミナミ一帯に多くのビルやパチンコ店を持つやり手社長で、「彼をつかまえたら、店の売り上げが倍になる」といわれている男だった。だが、独特の風貌と、その気難しさから“ミナミの妖怪”と陰口をたたかれてもいた。

大阪・ミナミの高級クラブ『エレガンス』のNo．2ホステスにまで成長した立花彩香（加藤ローサ）は、自分を目の敵にしているNo．1ホステス・麗子（小沢真珠）から、「今まできついことを言ってごめんなさい」としおらしく謝罪され、びっくりする。その上、麗子は積極的に、彩香の客の席にも“ヘルプ”としてつきはじめる。だが、それと同時に、彩香をひいきにしてくれていた客の足が、ぴたりと途絶えてしまったのだ・・・！電話をかけてみても、皆、体調が悪いと素っ気なく答えるばかりで、彩香は不審に思う。

“女帝”を目指し、水商売の世界の頂点、東京・銀座にやって来た彩香（加藤ローサ）は、高級クラブ『アマン』に勤めることに。『アマン』のママ・江川弘美（東ちづる）にも気に入られ、東京での新生活をスタートさせた彩香の元に、作家の大沢謙吾（豊原功補）が客としてやってくる。彩香が大沢という上客を持っていることに驚く、『アマン』のホステスたち。しかし、『アマン』のNo．1ホステス・薫（金子さやか）だけは、そんな彩香に嫉妬の目を向ける。

藤村佐和（かたせ梨乃）の店、クラブ『佐和』を訪ね、死んだものと思っていた初恋の相手・伊達直人（松田翔太）と対面した立花彩香（加藤ローサ）は、混乱！直人はなぜか、佐和の店の“黒服”として働いていたのだ・・・！しかも、なぜ連絡をくれなかったのかと問い詰める彩香に対し、直人は冷たい視線を向け、「邪魔だ」と突き放す。彩香は、別人のように変貌してしまった直人に大きなショックを受ける。

クラブ『佐和』でもNo．1ホステスの座を揺るぎないものにした彩香（加藤ローサ）は、映画監督の高須（春田純一）から、新しい客、ヤクザの組長・大翔辰紘（西村和彦）を紹介される。大翔はやわらかい物腰で紳士的な男性だったが、日本の極道社会を『銀龍会』と二分する『大翔組』の2代目だと聞き、彩香はビックリする。そんな中、クラブ『アマン』で彩香と熾烈なNo．1争いを展開した末、銀座に店を出した薫（金子さやか）が、経営に失敗。なんと伊達直人（松田翔太）のスカウトを受け、薫は『佐和』で働くことになる。