いつか人間を化かしてみたいと夢見て、大都会・大阪へ飛び出してきた豆狸の女の子・まめだ。しかし、磨き上げた術はうまくいかず、挙句の果てには「落語家」と名乗る黒髪の美女に一目で見破られてしまう。美女の正体は人気落語家・大黒亭文狐。術ではなく芸で人を化かす文狐の落語に感動したまめだは、弟子入りを志願する―――! 笑う門にはたぬきたる。大正上方落語ファンタジー、ここに開演!
エピソード1
私、落語家になるっ!
時は大正時代。いつか人間を化かしてみたいと夢見る豆狸少女のまめだは長老の使いで大都会・大阪へ。そこで人を化かそうとするが失敗ばかりするまめだは、ある日落語家と名乗る黒髪美女の大黒亭文狐と出会い落語の世界に触れる。話術だけで人を化かすことができる落語に興味をもったまめだはある決断を下す。
エピソード2
ウチの芸、盗めるもんなら盗んでみ
文狐に弟子入りすることを決断したまめだ。早速文狐のもとへ弟子入りを志願するも断られてしまう。諦めきれないまめだは文狐の自宅を訪れ、忘れ物の扇子を見つける。大事な仕事道具を届ければ弟子にしてもらえるに違いないと届けに行くのだが邪魔が入り……。果たしてまめだは無事弟子になれるのか!?
エピソード3
よう仕事見とき
念願の弟子入りを果たしたまめだ。落語漬けの日々を送れると思っていたまめだに訪れたのは掃除洗濯炊事の家事の日々だった。落語が見たいと駄々をこねるまめだに文狐は馴染みの寄席『春来亭』へ連れていくことに。癖の強い春来亭の面々と顔合わせしたまめだはそのまま春来亭の手伝いをすることになり……。
エピソード4
見せん下手くそより、見せる下手くそや
大阪弁のリズムを身に着けるため、ざこばの朝一に行くよう文狐に命じられたまめだ。そこで前座を務める椿しららと出会う。初めはいがみ合うも二人は次第に意気投合していく。しかし、突如現れた黒駒一家のらくだにしららは連れ去らわれてしまう。まめだは周りの制止を振り切り、しららを連れ戻すため飛び出していく!
エピソード5
メジロ、ハマチ、ブリ
狸だとバレたら破門と文狐にきつく言われているまめだ。しかし、小糸には初めからバレていた。ある日、文狐と共演する演目直前に小糸の三味線が壊れてしまう。予備の三味線もない状況のなか、まめだは小糸のために変化で三味線に化けることに。果たしてまめだは観客と文狐にバレずに、小糸は難しい演目を乗り切れるのか。
エピソード6
客は食い物!
ついに前座の話がやって来たまめだ。初舞台はしららが中座のお披露目にもなる天神祭。稽古の成果を見せるときと自信満々なまめだ。しかし、初舞台の重圧にまめだは人の視線が気になりうまく落語ができなくなってしまう。何とか克服しようと春来亭の面々に相談するも中々改善しないまめだは、意外な人物のもとを訪れる。
山村響
村瀬歩
M・A・O
竹達彩奈
諏訪部順一
梅原裕一郎
Lynn
江口拓也
石田彰
山本秀世
待田堂子