リアリティ・ショーにファッション・コンペというジャンルを導入し、ハイファッションの世界をぐっと身近なものにして大人気となった「プロジェクト・ランウェイ」。第２０シーズンは、第１シーズンからの挑戦者たちの中でも特に実力と人気を兼ね備えたデザイナーたちが集結、ニューヨークでバトルを展開する。初回のテーマは、挑戦者たちが最低点を取ったデザインを生まれ変わらせ、過去を挽回せよというもので……。

初回は「自分の最低点のデザインを生まれ変わらせる」ことがテーマ。カーラ・ソーンは母にささげる服を作るため、シーズン１の出場仲間であるノーラにモデルを交換してもらい、アフリカ系のモデルをゲットする。最低点デザインの写真に着想を求めていたビシュミは当時の思い出がよみがえり、情緒不安定に。また、ケインは立体感のある服を作ろうと馬巣織りの生地を買ったものの、ムードに置き忘れてきて焦るが……。

前回の優勝はケイン、脱落はノーラだった。朝、デザイナーたちが「ついてきて！」と告げるクリスチャン風ラジコンカーに誘われ、たどり着いたのは、有名なオモチャ店のＦＡＯシュワルツ。ここで「型破りの素材」が今回のテーマと発表され、店内のオモチャを素材にしたデザインを求められる。ヴィクターは発泡スチロールのブーメランでコートを作るが素材が足りず、第３シーズンで気まずくなったコルトに頭を下げるが……。

前回の優勝はヴィクター、脱落はミラだった。ラッパの音とともにランウェイに呼ばれたデザイナーたちの前に現われたのは王に扮したクリスチャン。今回は２人１組のチームで、「王族にふさわしいフォーマルなドレス」をテーマに戦うことになった。２人ともジェンダークィアのファビオとヘスターは、未来のジェンダーフリーな世界におけるクイーンのためのドレスを作ろうと、ドレスの常識を覆すスタイルを模索する……。

前回の優勝はコルト、脱落はヴィクターだった。デザイナーたちがテーマ発表のためにランウェイに行ってみると、ランウェイは薄暗く、ランウェイの真ん中に巨大な赤色の生地が一巻き置いてある。今回のテーマは、この生地をシェアして個性全開の服をデザインすること。デザイナーたちはクリスチャンから、自分の最も得意とするデザインを打ち出すようにとアドバイスを受けるが、アナのデザインが物議を醸すことに……。

前回の優勝はブリタニー、脱落はヘスターだった。アナのデザインを巡り、不穏な空気が漂った前回だったが、コルトはアナに「個人攻撃ではなかった」と謝罪する。今回はゲストに往年の大ヒットドラマ「ビバリーヒルズ高校白書」のジェニー・ガースを迎えて、１９９０年代にインスパイアされたミニコレクションを作るよう言い渡されたデザイナーたち。５人ずつのチーム戦にそれぞれの個性がどうまとまるか、勝負の行方は……。