Something in My Room

大学生のパットが母親と共に内見に訪れた先は、貸し物件の88番地ハウス。案内するのは管理人のヌアン。引っ越しを嫌がるパットだったが、母クリスは半ば強引に転居を決めてしまう。越してきた日からその家に何者かの気配を感じるパットだったが、母親には取り合ってもらえない。そんなある晩、パットの夢の中にポップという名の幽霊が現れた。パットは眠っている間に身の周りに起こる不可思議な出来事を、親友ドリームに相談するのだった。

ドリームと一緒に降霊の儀式を行った後、幽霊のポップが見えるようになってしまったパット。混乱するパットだったが、ポップに懇願され、記憶を取り戻す手伝いをすることに。引っ越し以来、挙動不審なパットを心配した母クリスは、部屋のエアコンが故障したことを理由に、パットの部屋で一緒に寝るのだった。ドリームの恋人ラックは、パットとドリームの様子が気になり、パットのパソコンをハッキングするもドリームにバレてしまう。

記憶がないポップは、夜道でさまよっているところを地主神のノンに助けられていた。ノンから自分がすでに死んでいることを聞かされたポップ。ポップが心残りを解決するために残された時間は46日間だという。そんなポップの正体を捜すための手だてもないなか、パットとポップは手がかりを探っていく。ラックはハッキングの件を謝るため、パットの家を訪れる。ラックが置いていったNOVAコンテストのチラシを見たポップは既視感を覚え…。

パットとポップは、手がかりを求めてNOVAのコンテスト会場を訪れる。様々な展示物がある中、ポップは服飾デザインのコーナーで立ち止まる。思い浮かんだことを口にするポップだったが、それはほぼ解説どおりの内容だった。デザイナーだったかもしれないと考えたパットは、家の奥にしまわれていた父親の服を使ってポップにコーディネートをさせることに。一方ポップは、映画監督になるのが夢だったパットに、脚本を書いて応募するよう背中を押すのだった。

NOVAコンテストに応募する脚本を書き上げたパット。それを提出しに行った会場で、ある男性がポップに語りかける映像を目にする。その男性は舞台俳優を目指すベンだった。パットがNOVAのSNSからベンが演じる舞台情報を見つけ出すと、そこにはポップの本名が記されていた。「ポップ」を仮名だと思っていたポップは、その名で呼んだノンを問いただす。真相に近づくため、ベンの舞台を観に行くパットとポップだったが、その演目内容は…。

ベンの劇は亡くなったポップに捧げて制作されたものだった。それを観たポップは、生前のベンとの関係を思い出し、舞台の途中で席を立ってしまう。公演を終えたベンに声をかけるパットだったが、ポップの伝言を伝えようとするも信じてもらえない。ポップの存在を証明するため、パットはベンを家に呼び、ドリームと共に降霊の儀式を行うことに。儀式は失敗に終わったかと思えたが、そこに現れたのは管理人のヌアンだった。