その少女のスキルは、魔物を手懐ける『テイマー』。ただしランクは、最弱の『星なし』。最弱テイマーのアイビーは、不吉な子供として村から追われ、『捨て場』のゴミを拾いながら冒険の旅を始めた。か弱いレアスライムや、凶暴な魔物アダンダラと友達になったアイビーは、魔物たちの特殊能力と、前世の記憶による大人顔負けの洞察力で、あらゆる困難をくぐり抜ける。かわいい少女と、かわいい魔物による、ほのぼのサバイバルファンタジー。
エピソード1
ひとりの旅へ
森で暮らす8歳の少女フェミシア。村長はフェミシアを不吉な子供だと言って捕まえようとする。村を捨てて冒険の旅に出たフェミシアは、『捨て場』でまだ使えるゴミを拾って、旅の道具にする。しかし、フェミシアを追跡する冒険者が現れる。冒険者から逃げるフェミシアだが、スライムの大群と遭遇して――
エピソード2
ラトト村へ
森を旅する少女アイビーは、ワナで野ネズミを捕まえると、新しい村に立ち寄る。その村でも人はみんな、様々なスキルを使って働いていた。それを見てアイビーは、自分のスキルについて悩む。野ネズミの肉を売ってお金を手に入れるアイビーは、何年かぶりのパンを買う。しかしソラはパンを食べず――
エピソード3
追憶の日へ
もうすぐ5歳になる少女フェミシアは、優しい家族にかこまれて暮らしていた。この国では人はみな、5歳になると教会でスキルをさずかり、そのスキルで得意な仕事につく。どんなスキルがもらえるかは分からず、すべては神様しだい。フェミシアは、魔物を手なずけるテイマーになりたいと言うが――
エピソード4
思わぬ事態へ
ソラと一緒に楽しい旅を続けるアイビー。青いポーションが大好きなソラは、アイビーがケガを治すためにとってあるものまで、ぜんぶ食べてしまいそうになる。アイビーはソラを早く寝かせようと、おとぎ話を始める。そのむかし、世界は戦争をしていた。戦争を止めるため、魔術師はある魔法を使って――
エピソード5
ラトメ村へ
次の村に立ち寄るアイビー。村の入り口では、怖そうな門番が見張りをしていた。アイビーが恐る恐る村に入ろうとすると、門番に呼び止められて尋問される。アイビーは、ラトミ村から来た事を正直に話すと、門番は意外な事を言うのだった。そして、なぜかアイビーの買い物に付き合ってくれるのだった。
エピソード6
想い彼方へ
アイビーの狩りを手伝ってくれるシエル。おかげで大猟だった獲物を売りに行くと、なぜか村人がみんな、アイビーに優しい。不思議に思っていると、どうやらオグト隊長の仕業らしい。肉を売ってお金を手にしたアイビーは、ラトミ村の特産のザロを売る行商人に出会う。そして、ラトミ村の話を聞くと――
鈴木愛奈
田村睦心
麦穂あんな
平野文
三宅健太
鳥海浩輔
山内重保
堀内直樹