花咲く合縁奇縁

力自慢の小丸子 (しょうがんし) は博打好きの父親･何一指 (かいつし) と大道芸をしながら暮らしている。そんなある日、小丸子は暴走する馬車を見て力ずくで止めるが、弾みで乗っていた貴公子と事故チュー! 命を救ってあげたのに感謝もされず追い払われてしまう。その貴公子とは梅 (ばい) 家の三男･梅世青 (ばいせいせい) で、実は夜霊侠 (やれいきょう) の名で活躍する仮面のヒーローだった…。

何一指 (かいつし) が博打で作った借金のカタに青龍寨の小宝 (しょうほう) に嫁がされることになった小丸子 (しょうがんし)。如意楼へ連れて行かれた彼女は、そこでひょんなことから梅世青 (ばいせいせい) に嫁ぐ輿入れの途中だった郡主･陸英瑤 (りくえいよう) と間違えられて、気づけば梅 (ばい) 家で婚礼を挙げていた! 一方、陸英瑤のほうは小宝が自分の結婚相手だと思いこんで青龍寨に連れ帰ってしまい…。

小丸子 (しょうがんし) は目の見えない梅世青 (ばいせいせい) が仮面夫婦でいいと言うのでほっとし、何事もなく初夜をやり過ごす。だが、翌朝、陸英瑤 (りくえいよう) の侍女･巧雲 (こううん) と護衛･秋華 (しゅうか) は小丸子を見てびっくり仰天! 結婚を嫌がっていた陸英瑤が逃げたと思った二人はこれがバレれば一族皆殺しにあうと戦々恐々となり、小丸子に郡主のふりを続けてほしいと頼みこみ…。

ケガしそうなところを梅世青 (ばいせいせい) に助けられた小丸子 (しょうがんし)。彼女は感謝する一方で彼の目は見えているのではと疑いだす。そんな中、梅 (ばい) 家に雑技団がやってくる。そこで思わず出しゃばって舞台に上がってしまった小丸子は十八番の“胸口砕大石”の芸を得意げに披露。さすがの梅世青もちっとも郡主らしくない小丸子の素性を疑い始めて…。

小丸子 (しょうがんし) は梅世青 (ばいせいせい) に嫌がらせをする梅 (ばい) 家の二夫人に対抗して彼を守ることに。でも、彼から正体を疑われていると気づくといよいよ逃げなければと焦り始める。そんな時、小丸子は梅世青のベッドの下に秘密の通路を発見! そこから屋敷を脱け出した彼女は憧れの夜霊侠 (やれいきょう) にばったり。このチャンスを逃すまいと彼を引き止めると…。

小丸子 (しょうがんし) は夜霊侠 (やれいきょう) からマントを贈られて夢見心地でいたが、梅 (ばい) 家に陸英瑤 (りくえいよう) の旧友だという方雨涵 (ほううかん) が現れ、ついに正体がバレるかとハラハラ。実は方雨涵は梅世青 (ばいせいせい) にしつこく片想いする問題児だった! 一方、青龍寨では陸英瑤の美貌に目がくらんだ寨主の南覇天 (なんはてん) が小宝 (しょうほう) から彼女を奪おうと悪だくみ。それを知った陸英瑤は一計を案じて…。