そこにはある言い伝えがあった。聖なる“月光の池”が青く染まる時、2つの世界が絡み合うのだという。そして、死者はよみがえり、命ある者は別の世界へと消えていくのだそうだ。ある夜、何者かによって恋人プーパーの命を突然奪われ、失意の中この池へと落ちていったクラム。翌日、彼を発見した青年タイは目を疑った。3年前に亡くなった最愛の恋人と顔も名前も同じだったのだ。どうやらクラムは月光の池を通じてもう1つの世界へ来てしまったらしい。その世界では、死んだはずのプーパーがまだ生きていた。しかし、クラムのことは知らないようで…。クラムを思うタイ、プーパーを思うクラム。時空を超え、2つの世界のラブストーリーが交差する。
