VOLLEYBALL DREAM

2021年12月8日、FC東京バレーボールチームは突然の活動休止を宣言。都市環境の厳しさ、運営コストの増大、そしてコロナ禍による打撃を受けた。しかし、半年後、奇跡が起きる。新たなオーナーと一人の選手を中心に、「東京グレートベアーズ」が誕生。新スポンサーの下、新メンバーや外国人選手の加入によりチームは強化されていく。そして、満を持して初戦を迎えるのだが…

新生「東京グレートベアーズ」。初のホーム戦の舞台は、バレーボールの聖地「東京体育館」。派手な演出と煌めく照明の中で始まる戦いだったが、待望の初勝利はつかめず、チームの連携不足から敗戦が続く。選手たちは、勝利への焦りを感じながらも、同時に応援してくれるファンからの期待と向き合う。憧れの舞台に立つことは叶ったものの、彼らを待ち受けるのは胸を締め付けるような厳しい日々だった。

長い敗戦の日々の後、ついに勝利の喜びを手にする男たち。「東京グレートベアーズ」は見事初勝利を挙げた。その一戦のヒーローは、戸嵜嵩大と笠利真吾の二人。彼らがバレーボールに賭ける熱い思いとは? そして、新年を迎えた「東京グレートベアーズ」の顔ぶれに、ルーキーの今橋祐希が加わる。新たな年、新たなメンバー、そして新たな希望。物語は新たな章へと進んでいく。

2023年3月5日、有明コロシアム。この日、東京グレートベアーズは日本のバレーボールの歴史に確かな爪痕を刻んだ。観客数はVリーグ最高記録の8,142人に達し、会場内は熱気と興奮に包まれた。大観衆が熱狂し見守る中、両チームは一心不乱にボールに食らいつき、激しい戦いを繰り広げる。そして、東京グレートベアーズは格上のチーム相手に見事な勝利を収める。シーズン終盤に向けて、東京グレートベアーズは順調に勝ち星を重ねていく。その躍進は止まることを知らない…

迎えた最終ホーム戦で見事2連勝する東京グレートベアーズ。11勝目を目指し、東京グレート ベアーズの面々は万全の準備で試合に臨むが…。初めてのシーズンが終了し、結果は10チーム中8位という成績。納得のいく結果だったのか? 彼らはすぐに次のシーズンに向けて準備を始める。さらには、ビーチイベントやファンミーティングなど、コート外でも熱心に広報活動を行う。「VOLLEYBALL DREAM」―バレーボールを通じて夢を叶える男たちの物語は、まだまだ終わらない。男たちの挑戦は続く…